片岡敬さんが主宰されているAVANTI声楽教室の15周年記念演奏会。
歌い手さんのほとんどは、趣味で歌を勉強されている方々。
20代~70代までの生徒さん達が、一生懸命に準備されてきたコンサートです。
11:30から19:30の間に延べ6時間ほど演奏するというとてもハードな1日ではありましたが、「やりきったー!」という充実感と、出演者一同の一体感が、なんとも言えない達成感を生み出してくれました
プログラム
11:30~ プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」
14:00~ 名曲ガラコサート
18:30~ プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」
本番の会場での事前リハーサルは無し。
当日のゲネプロも無し。
こういう経験、なかなか無いですね
演奏位置や音響は当日の朝に行ってみて初めて確認。
「ジャンニ・スキッキ」の昼公演をしながら、アンサンブルのバランスを調整していきました。
スリル満点
でもみなさん、とても素人とは思えない堂々っぷり。
「緊張してガクガクブルブル」なんて方は一人もいらっしゃいませんでした
名曲ガラコンサートは、延べ31曲
3時間半に渡る大舞台でした
ガラコンサートが終わった時点で疲労困憊
でもAVANTIの皆様が、おいしいお弁当やら、まい泉のカツサンドやら、おいしいサンドウィッチやらと次々に差し入れてくださるので、ガス欠せずに「ジャンニ・スキッキ」夜公演も最後まで弾ききることができました
オケのみなさん、最後の一音まで一緒に演奏してくださり、ありがとうございました
楽しく幸せな時間を過ごさせていただきました
お疲れ様でしたー
終演後は、打ち上げにも参加させていただきました
我らが藝大フィル・フルートの湯本さんによる、見事なビール注ぎ。
この公演の指揮者でもあり、藝大フィルの同僚である高畠さんのスピーチ。
AVANTIのメンバーであり、今回の「ジャンニ・スキッキ」の字幕翻訳を担当された奈良場さんのスピーチ。
そして、AVANTI主宰の片岡敬さんと。
最後に……
今回のコンサートを通して、歌い手の皆さんが真剣で、前向きで、そして、生き生きとした表情をいつも見せてくださったことがとても印象的でした。
上手い下手なんて関係ない。
みんながみんな、一人ずつがベストを尽くし、「私なんて……」とネガティブな人もいない。
これって、すごーく素敵なことだと思うんです。
日本語で音楽は「音」を「楽しむ」と書きます。
もちろん私たちプロは、ただ「楽しい!」だけではいけませんが、根本の部分は、アマチュアもプロも同じ気持ちであるべきだと思うんです。
「楽しむ」という心があって、初めて演奏に命が宿るのだと思います。
その原点に立ち返らせてくださったAVANTI声楽教室の皆様には、心から感謝です
舞台に立てる喜び。
演奏で自分を表現できる喜び。
他人とアンサンブルできる喜び。
そもそも楽器を弾ける喜び……。
これからもたくさんの喜びを花束にして、演奏を届けていこうと思います