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傘。今のように手で持ちさす傘は江戸時代から使われるようになった。
それまでは頭にかぶる笠によって雨や日差しを防いでいた。イグサや竹でつくられていた笠は東南アジア独特のもので、日本書記にも登場する。私が子供の時にも、笠を頭にリヤカーひいて野菜を売る農家の方々がいらした。
潮来笠。
ちょっと見は薄情そうな渡鳥。風の吹くまま気のままに目的もなく旅に明け暮れている渡世人の潮来の伊太郎。
なのに、まぶたに故郷潮来でよく見た笠がちらついて、潮来にいる愛しいあの娘を思い出す。
あの娘の笠を思い出す。
利根川沿いの関宿で、あの娘のいる潮来に向かって、下流にある潮来に向かって花を流す。
「伊太郎さん、花流しただけじゃあの娘に気持ちは届かないんじゃないのかい?
それとも、あの娘の好きな花なのかい?好きな花の話でもあの娘としたのかい?
あの娘が川流れてくる花手にとって、伊太郎さんが笠かぶった旅姿思い出してくれたらいいねぇ」
私の頭の中はもう、時代劇。
あの娘に便り出すったって、飛脚が走るか潮来の方に旅するかって人に頼んで届けてもらうかの時代。
想いをこめて川に花流す。
粋でいなせだねぇ。
あの娘もそんな粋な伊太郎さんに惚れてるのかねぇ。
今の時代じゃ「はい!LINE」。
便利だけどねぇ。こんな粋な風情はなかなか生まれないねぇ。
いじらしく伊太郎さん待つあの娘。
次に潮来に帰るときゃ、きれいな傘でもぶら下げて、あの娘に手土産渡すんだね。
雨ん中にあの娘は、きれいな傘の花咲かせてくれるよ。

って、余計なお世話だね。
「人の恋時をじゃまする奴は、馬に蹴られて死んじまえ」
そっと見守ることにするよ。
渡世人なんか寅さん1人でじゅうぶんな気もするけどねぇ。
おっと、これも余計なお世話だねぇ。
さて、馬に蹴られないうちに退散することにするよ。
「どうかお達者で」
潮来笠。
作詞:佐伯孝夫 作曲:吉田正
1960年リリース。

