第三者からの抑圧、暴力などにより、自分がとるべき行動がわからない。苦しみあがいている時に救済の手がさしのべられたなら…
1958年(昭和33年)本日2月24日、日本初の正義の味方、ヒーロー番組の元祖と言われている『月光仮面』がKRテレビ(現TBSテレビ)にて放映開始された。
原作者の実家がお寺ということで、人々の苦難を救済するという月光菩薩が手本とされている。
月光仮面は大人気となり、放映時間には銭湯から子供の姿が消えたという。
月光仮面によって正義の味方という言葉が生まれたのだが、月光仮面は正義の助っ人、救済者。
「憎むな、殺すな、赦しましょう」と月光仮面は決して命は奪わずに懲らしめるのみ。
罪を憎んで人を憎まずと、仏教のみでなく聖書でも教えている。
月光仮面の額の三日月は、今は欠けていて不完全な人間でもやがては満ちて完全な人間になることを表し「ますば自分が正しくあれ」との教えがあるという。
♪ 月光仮面のおじさんは
正義の味方よ
善い人よ
そしてみんな月光仮面は、どこの誰だか知らない。
♪ 月光仮面は誰でしょう
月光仮面は誰でしょう
月光仮面の正体はみんなわからないのだから、誰もが月光仮面にはなれるのではないか。
みんなが「まずは自分が正しくあれ」と、欠けた不完全から満ちた完全体を目指したならば、虐待やいじめで苦しむ子供はもちろん大人もいなくなるのではないか。加害者にも、改心できる機会が訪れるのではないか。
月光仮面は単なるヒーローもの、正義の味方ではない。月光仮面を通して人間とはどうあるべきか、どう生きるべきかを深く深く教え、大人も子供も正義について考えるきっかけを与えていたに違いない。
♪ 月光仮面は誰でしょう
月光仮面は誰でしょう
月光仮面はあなたのすぐお隣にいる人、いえ、あなた自身が月光仮面かもしれない。
誰もが善き心を持っているのだから。誰もが月光仮面になれるのだから。
そして本当の善人とは、疾風のように去っていく。純粋に手を差し伸べているので、いちいち自分があれしたこれした、助けてあげたなどと口走らないものなのかもしれない。
月のように満ちることを目指し救済し、いちいち自分の功績を口走ることなく、悪を憎まず殺さずに改心することを願う。そんな人が正義の味方、ヒーローなのだろう。
月光は善人のみでなく、悪人をも、誰をも、平等に照らすのだから。