江戸時代、明暦3年(1657年)の本日、江戸の三大大火の1つ、明暦の大火が起きた。
この明暦の大火、目黒行人坂の大火、芝高輪の車町の大火とともに江戸三大大火といわれているが、特に被害が大きかった。
とくという娘がいた。
とくはある青年に恋い焦がれたが、16歳で病死してしまう。
とくが着ていた振袖を譲り受けた娘が2人いたが、2人とも16歳で亡くなってしまった。
とくの振袖を供養しようと、本郷のお寺で振袖に火をつけた瞬間、強い風が吹いてきて、火がついたとくの振袖が飛ばされて火事発生。
この振袖から発生した火事は2日間燃え続けた。大名屋敷500、旗本屋敷350、寺社350、橋60、町屋400町を燃つくし、死者は107000人。江戸の大半を焼き尽くすという結果となった。
これが明暦の大火。
別名振袖火事とも言われている。
恋は盲目。激しく燃える恋の炎は誰にも消せないというが、とくの恋焦がれる想いは、江戸の町をも燃え上がらせるほどであった。
恋焦がれすぎたまま死にいくことがよほど心残りだったのか、江戸の町を焦がしてしまう結果となった。
この明暦の大火後に火消制度ができた。それが今の消防制度の始まり。
そのおかけで今や火事が起きたなら、すぐに消防車がサイレン鳴らして駆けつけてくれるが、恋の炎だけは消防車がやってきて、どんなに消火活動を行なっても消せやしない。
燃えあがらせたくはなくとも燃え上がってしまうのが恋。
暑かろうが寒かろうが、雨が降ろうが木枯らしが吹こうが雪が降ろうが燃え上がる恋の炎。
江戸から明治、大正、昭和、平成、令和と時代は変わっても、燃え上がる恋の炎は変わりゃしない。
その恋の炎は、何時代でも誰にも消せやしない。
