HSS型HSPのコーチングでの学び5~HSS型HSPと「心の栄養」

 

 

  

  

  前回は、

  HSS型HSPの

  Twitterで紹介した

  刺激を求め始めると

  無双の集中力を発揮し

  つい欲張りすぎ、

  限度を超えて頑張って疲れ切ってしまう

  といったことを

    中心にしてお話ししました。

    

 

   HSS型HSPの日常・「やり切りスイッチ」と電池切れ型疲労

  

   

  今回は最近学んでいるコーチングから

  HSS型HSPにとって大切だと感じた

  「心の栄養源」についてお話しします。

 

  よく「心の栄養」という言葉は

  耳にしますが、

  私にとり「心の栄養」は

  とても曖昧で、

  禁欲的に我慢しすぎると

  反動が来て厄介、

  仕事や人間関係等で疲れた際の  

  復活のための癒しという

  ものでした。

 

  「心の栄養源」とは、

  何から「心の栄養」を取るかという

  ことになります。

  「心の栄養」は人それぞれ違いますし、

  立場によっても違います。

 

  わかりやすく言うと

  母で経営者なら

  母としては子供の笑顔が心の栄養に、

  子としての立場なら親の喜んだ顔

  経営者なら経営がうまくいくことも

  心の栄養になります。

  

  これらをバランスよく取ることが

  大切になります。

  

 

  私の場合「心の栄養」は

  漫画や読書で我を忘れるほど没頭して

  非日常の世界に耽溺することであり、

  心の栄養源は「読書や漫画を読むこと」

  

  このこと自体は小学生の頃から

  自分が平常でいるために

  この行動が不可欠なものであると

  自覚はありました。

 

  でも、ある時期から

  大切にしなくなってきました。

 

  それは試験勉強の関係が出てきた

  中学生の頃からです。

 

  当時の私は

  試験前には漫画を読むのをやめて

  いわゆる漫画断ちをして

  試験勉強に励み

  試験が終わったら一気に

  ひたすら漫画を読む、

  ということをやっていました。

 

  やっていたのは

  ただ単に

  「姉がそうしていたから」。

 

  最初は

  「なんか好きな物を 

   断って勉強するってカッコイイ」

  という軽い気持ちと

  「姉がやっていたから

   間違いがない、

   試験に成功する最良の方法に違いない」

  くらいの「外しはないだろ」的な

  気持ちでした。 

 

  確かに効果はありました。

  

  超集中するので、

  中学校の定期考査や実力テスト、

  時折ある郊外模試など

  「短期間」のものには効果がありました。

 

  私もそれが自分に合っていると

  思っていました。

  

  大学受験の頃からちょっと違うかも…と

  疑惑は薄々感じていましたが

  それでも「成功者」である

  姉が言うのだから、

  姉がやってうまくいったのだからと

  見習っていました。

 

  ですが、

  やはりうまくいかない、

  何かおかしいと感じたのは

  実は公務員試験を勉強していた時です。

 

  そして、確信したのはつい最近、

  コーチングを学んでからです。

 

  私の姉はとても意志が強くストイック。

  

  これをしよう!と決めると

  完璧にルーティン化し

  勉強マシーンと化すことができる人です。

 

  それこそ

  試験が終わった場合には

  おしゃれしてお出かけをして

  ストレス解消をしていましたが、

  普段は全てを勉強に捧げる勢いで

  楽しみはほぼ完全にお預け、

  淡々・粛々とこなし

  ストレスさえも

  完全にコントロールできる人でした。

 

 

  そもそも姉はHSS型HSPではなく

  ストレスの日々の蓄積量が

  私とそもそも違っていたのです。

 

  姉は自分に対しては

  非常に厳しい人ではありましたが、

  不安や押し付けられることを

  我慢することへの耐性が

  刺激を愛し、自由をこよなく愛し

  押さえ付けられることを

  極度に嫌うHSS型HSPの私とは

  根本的に違っていたのです。

 

  そこを当時の私は

  気付いていませんでした。

 

  何か違う、うまくいかないことへの

  長年のもやっとの疑問の回答を

  先日コーチングの講義から得ました。

 

  繊細でストレス多め、

  不安を感じやすいHSS型HSPは

  「意に沿わぬこと」を

  する際にはこの「心の栄養」の

  消費量が異様に速くなり、

  定期的に取ることがメンタル維持に

  不可欠なことがわかったのです。

 

  本題です。

  コーチングで学んだ点ですが、

  大きく言うと3つです。

  ①人の調子の良さは「心の栄養」状態が

   大きく左右する。

  ②人によって摂取した

  「心の栄養」の持続期間に差がある。

  ③心の栄養は体と同じように

   不足しないよう

   定期的に摂取することが必要

   

  

  ①の「人の調子の良し悪しとの関係」ですが、

  人は調子が良い時は「心の栄養」が

  足りていてることが多く、

  メンタルコントロールが

  うまくいかないとき、

  落ちている時は

  「心の栄養」が足りていない時が

  多いそうです。

 

  裏を返せばストイックに

  気晴らしになることを断つと

  人によってはストレスへの耐性が落ち

  心が落ちる、壊れるということです。

 

  受験だからといって

  唯一の気晴らしのゲームを取り上げられ

  気分転換ができずにいると

  「頑張るエネルギー」が

  不足しますよね。

  

  もちろん超ストイックにできる人もいます、

  私の姉のように。

 

  受験が絡んだ時

  私は不安定になり、

  拒食症になったり

  食べ吐きによるストレス解消を

  よくやっていました。

 

  この不安定になる一番の原因は

  「心の栄養不足」、

  さらに言うと

  「心の栄養断ち」のせい。

 

  どうも当時の私は未熟で、

  勉強するために!と

  心の栄養を断っていたので、

  本格的に心が壊れないよう

  歪んだ形でストレスを解消して

  いたのです。

 

  今思えば、本末転倒、

  我ながら本当に未熟なアホさです。

 

  繊細で特に受験などで

  神経が尖っている時ほど

  「心の栄養」は断つのではなく、

  モチベーション維持、

  健全なマインドでの

  効率的な学習のためには

  逆に積極的に取っていく必要が

  あったのです。

 

  本当は、適度に時間を決めて

  「心の栄養」をとる方がよほど

  集中力も上がり、

  気分も落ちず生産性が

  上がっていたのです。

  

  自分の取説を理解した

  今ならよくわかります。

 

  今回のコーチングの講義でそのことを

  痛感しました。

 

  筋肉のついた体をつくる時には

  筋力を鍛えるだけではなく

  栄養もプロテインを多めに摂るとか  

  気を使いますよね、

  それと同じです。

 

  それにそもそも私と姉とでは

  ストレスの多さも耐性も異なるため

  「健全な心」を保つための

  「心の栄養」の消費スピードが

  圧倒的に違ってもいました。

 

  私は「知らないことを知る」、

  そういう意味で勉強は好きです。

  集中するのも好き。

  受験勉強もテストが絡まなければ

  実は好きだったのです。

 

  要は、

  「偏差値が上の大学に

   合格できない自分はダメな人間だ、

   価値がない」と思い込んでいたので、

  このプレッシャーの中で

  点数を取るための勉強が

  苦痛だったのです。

 

  つまり当時の私はHSS型HSPの苦手な

  「強制」による勉強=「意に沿わないこと」

  をしていたので、

  「心の栄養」を激しく消耗していたのです。

 

  勉強が嫌いではなかったため、

  当時の私はこの点に気づかず、

  過剰に自分をいじめつつ、

  ますます「心の栄養」を

  放棄して効率の悪い勉強を

  やっていたのです。

  

  こうしてますます「心の栄養」貯金は

  減っていったのです。

 

  ②「心の栄養」は人によって持ちが

   違います。

   消費量が多くない省エネ型の人は

   感覚を空けても平気です。

   例えば映画を観ることが

   心の栄養源の人は映画を

   ・1ヶ月に1回見ればOK

   という人もいれば

   ・1ヶ月に1日でいいけれど

     連続で2本見たい

    (アマプラやNetflixで)

   ・2ヶ月に1回でOKという人もいます。

   ・忙しさやその時の心のギスギスや

    パサつき度合いでかなり調整可能

    という人もいます。

 

   つまり、自分を基準にせず「人」を

   基準にしていると気付かぬ内に

   栄養不足になってしまうのです。

 

   特にHSS型HSPは

   ストレス多め、

   自分を後回しにしがちで

   「世間のこうであるべき」に振り回され

   がちなので「自分の栄養を摂るべき時期」

   について失敗しがちだと思うのです。

 

  ③心の栄養の定期的な摂取ですが、

   「水を喉が渇いてから飲むのでは遅い、

    その頃には実は体はかなり

    水分を失っている

    渇きを感じていなくても

    こまめに摂取することが大切」

   という話があります。

 

  「心の栄養」もそれと同様なのです。

   ご飯も「ご飯の時間」になったからと

   食べますよね。

   空腹を感じにくくなった場合でも

   ちゃんと「時間が来て」「定期的」に

   食べるから、

   私たちは栄養不足にならずに

   済んでいるのです。

 

   ちょうどコーチングの勉強を

   早く先を知りたい

   早く佐藤さんのようなメンタルを 

   コーチングをしっかり学んで

   手に入れたいと、

   禁欲的にストイックに

   やりすぎて心がギスギスして

   いたところにこの講義を学びました。

 

   自分の人生の所有者は自分、

   自分の人生を良いものにするのは

   所有者の責任。

 

   HSS型HSPは

   繊細で自分の気持ちに鈍感、

   我慢しがちで

   感情豊かなくせに

   感情無視した効率重視を

   平気でストックに遂行してしまいます。

 

   この特性を理解して

   「心の栄養」をちゃんと摂ることの

   大切さを初めて理解しました。

 

   人生の最後に

   「良い人生」だったと言えるように

   生きていきたいと思うので、

   「心の栄養」の定期的な摂取を

   意識することが

   HSS型HSPにとっては

   本当に大切だと思います。

  

 

     

  明日はいつも通り、  

  HSS型HSPの日常のあるあるを

  お伝えしたいと思います。

  

 

 

   HSS型HSPの日常・近くて遠い内向型HSS型HSPと外交型HSS型HSE