世界観episode83~わだかまりと許すことのタイミング(HSP新章⑤)

 

 

 

  前回は

  過去のつらい経験と

  そこから

  発見した宝物、

  つまり

  私は意外と強かった

  私はエライ!

  生きていたいと思っていること

  についてお話ししました。

 

   世界観episode82~つらい経験の振り返りと発見した宝物(HSP新章④)

  

 

  今回は、

  適応障害を発症した際に

  所属していた部署の上司や

  圧が強かった人々や

  もろもろのことに

  抱いていたこへのこころの

  わだかまりを

  許すことについてお話しします。

  

 

  ようやく

  自分を認めることができた私ですが、

  最後の難問に突き当たり、

  途方に暮れてしまいました。

 

  適応障害発症の

  きっかけとなった上司や

  ほかにも圧が強くて

  マウントをしかけてきた 

  人たちへの怒りの

  問題です。

   

  その人達を

  「許す」ことに対して

  私の中で

  ものすごい抵抗感が

  湧き上がってきたからです。

  

  マウントを取ってきた人たちへの

  怒りは、

  自分を見直すまで

  気付いていませんでした。

  

  おそらく、

  マウントを取られていることに

  怒りを感じると

  その人達から

  自分を守れなかったことに

  腹立ちが抑えられない

  からだと思います。

 

  弱かった自分を認めたことで

  自尊感情を取り戻した私は、  

  ようやく

  その人達に対して

  ずっと怒りを抱いていたことに

  気付きました。

 

  麻痺させていた感情が

  戻ってきたのです。

 

  HSS型HSPは、

  自己肯定感は低めですが、

  そもそもは

  プライドは高いのです。

 

  そもそも高かった私の

  自尊感情が復活したのです。

 

  そうすると、

  私にそんな思いをさせた相手に

  腹立ちが生まれ、

  相手に対しての

  腹立ちが沸騰、

  そして、

  そんな相手に

  いいようにされてしまった

  自分を許せない

  いらだちが生まれたのです。

  


  自分との折り合いをつけるため、

  心のあり方を学んだり、

  能力を進化させるために

  私は自己啓発本を

  読むのが好きで、

  よく買って読んでいました。

 

  自己啓発本には

  腹が立つ相手、

  憎しみを持つ相手、

  怒りを抱く相手について

  「許す」ことが

  推奨されています。

 

  怒りに捕らわれたままでは、

  その人の人生も

  その怒りに支配され、

  幸せに目がいかなくなり、

  新しい人生を歩めなくなるからです。

  

 

  私の愛読書

  「夜と霧」の

  アウシュビッツで

  妻や両親を失い、

  過酷な日々から生還した

  ヴィクトール・フランクルも、

  憎しみにとらわれることについては

  否定的です。

  

  読み返しても

  読み返しても、

  ヴィクトール・フランクルの

  心境には到達できません。

 

  もっとも

  人間のできが違うので

  当たり前ですが。

 

  そこでまた、

  「許せない自分はだめだ」と、

  自己否定をし始めかけました。

 

  

  そんなときに

  先日

  「つらい経験にこそ宝物」

  と私に教えてくれた方と

  話すことがあり、

  その方からまた

  励ましの言葉をもらいました。

 

  「許せない人は  

   いますぐに許せなくても

   構わないと思う。

 

   自分にも許せないと

   思っていた人はいるけれど、

   その人のことを

   考えるほど自分は

   暇ではない。

   その人達のことを

   考え続ける時間が

   もったいない。

   人生は短い。

 

   考えるのをやめたら、

   いつのまにか

   怒りや腹立ちは

   消えているから」

  

   と言われたのです。

 

   別の方からも

  「自分にも

   許しきれない人はいる。

 

   すぐに許すことが

   できなくても

   いいんじゃないか。

  

   腹が立つのは

   自分の感情だから、

   そこは否定する必要は

   無いと思う。

 

   人格者になれないと

   自分を責める必要は

   ないんじゃないの」

 

   と言ってもらえました。

 

   その方達からの言葉で

   自分を責めるのをやめ、

   まだ怒りを覚える自分を許し、

   許すことができない相手を

   無理に許そうとするのを

   やめました。

 

   そんな相手のことを

   考えるほど

   私の人生は長くはないと

   悟ったのです。

 

   そう思うようになると、

   一気に心が軽くなりました。

  

   そして、

   あんなに気になっていた

   相手のことが  

   気にならなくなって

   いったのです。

 

   もちろん、

   今でも時々思い出して

   心がぞわぞわすることが

   あります。

  

   それでも

   その人達のことを

   考え続けることは

   ほぼほぼなくなりました。

 

   考えても

   気持の切り替えは

   ものすごく

   早くなりました。

 

   そんなときには

 

   「許すのは

    いますぐじゃなくてもいい。

    まだ先でも構わない。

    

    腹が立つのは

    もっともだよね。

    つらかったもんね」

 

   そう思うことにしました。

 

   こうして、

   私は過去の経験は

   過去のこととして、

   受け入れ、

   少しずつ消化することが

   できるようになりました。

 

 

   ようやく、

   本当の意味で

   新しい人生を

   歩み始めたのです。

   

 

    

  明日は、  

  この経験も含め、

  長くわだかまりのあった

  父とも

  おりあいがついたことを

  お話しします。

  

 

  

 

 

 

 

   に続きます。