世界観episode80~拡大する心のシミと偏頭痛(HSP新章②)

 

 

 

  前回は

  退職後復調し、

  今までやっていなかったこと、

  できなかったことをして、

  人生の再出発を

  楽しんでいた中、

  次第に心の中に

  不安のシミが芽生えたことを

  お話ししました。

 

 

   世界観episode79~退職後の復調と心のシミ(HSP新章①)

  

 

  今回は、

  その心のシミが

  どんどん拡大していった

  ときのことを

  お話しします。

 

  2022年の8月は

  外に出るのも

  うんざりするような熱さでした。

 

  日射しは

  少し外出しても

  疲れ切ってしまう

  強さでした。


  ただでさえ強い日射しに加え、

  アスファルトや

  ビルからの

  くらくらするような

  強烈な照り返し....

 

  長年内勤で、  

  趣味もインドア派だったので、

  太陽の強い光に

  私はなれていなかったので、

  ことのほかこたえました。

  

  私が日光の強い光が

  苦手なのは

  HSS型HSPの特性によります。

 

  HSS型HSPの特性には

  強い光が苦手というものが

  あります。

  

  強い日射しで

  脳をストレスで疲労させます。

 

  強い日射しは、

  私に偏頭痛を起こさせ、

  寝込むことが増えました。

 

  動くことができなくなると、

  考えることが

  必然的に増えます。

 

  外出することが

  刺激がなくなると、

  目を背けていた

  暗い心のシミに目が

  いくようになりました。

 

  そして、

  次第に

  私はそのことばかり

  考えるようになりました。

 

  体長が悪いと

  気持も後ろ向きになります。

 

  「やっぱりだめなのかな。

   辞めてよかったのかな。

   いや、良かったよ。

   辞めなきゃいけなかったんだよ。

   

   でも、  

   こんなにひ弱じゃ、

   戦力にならない....。」

 

  不安が広がるのです。

  そして、

  弱い自分を責めていました。

 

  偏頭痛ですが、

  処方薬を飲んで効くまでに

  大体3時間くらいかかります。

 

  そして、

  薬を飲むのがおくれると、

  半日くらい痛みが続きます。

 

  偏頭痛が始まると

  光、臭い、音がツラくなります。

 

  このため私は

  痛む頭を押さえ、

  部屋を真っ暗にして

  光を完全に遮るために

  布団をひっかぶって

  ベッドで

  芋虫のように

  丸まって

  ひたすら頭痛に耐えていました。

 

  痛みが激しい場合は、

  つらいのですが、

  一ついいことがありました。

 

  思考が停止するのです。

  

  今にして思えば、

  この頃の偏頭痛は、

  私が潜在意識で

  思考を止めるために

  起こしていたのかもしれないなと

  思います。

  

  というのも、

  痛みは続くものの

  吐き気までは

  伴わなかったからです。

 

  私は

  偏頭痛が起こると

  酷い場合は、

  吐いていました。

 

  薬が効き始めると

  痛みが和らぎます。

  そうすると、

  ぐるぐるぐるぐる

  ネガティブな不安が

  再び心の中を

  占拠し始めました。

 

  このころの心理状態は、

  まさに、

  「水の中に墨汁を一滴垂らすと

   それがじわじわ 

   水面に広がる感じです。

   これが繰り返されると

   水が黒く染まる」 という、

   よくある例えのとおりでした。

 

  偏頭痛があると、

  食欲も落ちます。

  そうすると、

  中々食べられません。

 

  しかし困ったことに、

  空腹になりすぎても、 

  偏頭痛が起こるのです。

 

  この空腹が苦手ということ、

  空腹過ぎると

  頭痛を伴うというのも、

  実は、

  HSS型HSPの特性です。

  

  偏頭痛に悩み、

  いろいろ落ち込みながら

  それでも、

  自分が選んだ道を

  正解にしたいという

  強い意志が私にはありました。

 

  そして、

  自分のペースで

  生活していくうちに

  持ち直してきました。

 

  9月が過ぎ

  10月になりました。

 

  元気になった

  金曜日の夜、

  「そうだ!

   熱田神宮に行ってみよう!」

  と思い立ち、

  土曜日に日帰りで

  熱田神宮に行ってきました。

 

  熱田神宮が有名なのに

  今まで行ったことがなかったのと、

  お世話になった方に

  ぜひ一度は行くようにと

  勧められていたこと、

  そして何より

  困ったときの神頼みが

  思いつきの理由だと思います。

  

 

  熱田神宮は

  草薙剣を祀っています。

    

  おそらく、 

  無意識に神剣の強さに

  あやかりたいと思ったのだと

  思います。

  

 

  熱田神宮の雄大な

  森を歩き、

  巨木を見て、

  悠久の流れの中での

  自分の小ささを感じました。

 

  そして、

  参道を歩いていると、

  黒揚羽や黄揚羽が

  ひらひら舞寄ってきたり、

  烏や鳩と併走したり....。

  葉っぱが頭に落ちてきたり

  しました。

  

  また、

  結婚式に遭遇もしました。

  おみくじを引いたら

  大吉でした。

 

  後から、

  ググると

  蝶々や烏、結婚式の遭遇は

  縁起が良いそうです。

 

  とりあえず、

  落ち込んだ私を

  神様が応援してくださっている!と

  喜びました。

 

  これでもう大丈夫、

  一人でちゃんと

  立っていける、

  そう思いました。

 

  実は

  一昨年の秋頃から

  私はずっと

  メンタルコンサルを

  受けていました。

  

  それでも中々

  自分に自信が持てなくて

  悩んできていました。

 

  それで、

  今度こそ笑顔で卒業できる!

  と思いました。

 

  ですが、

  自信に満ちて熱田神宮に

  参った翌週に、

  コンサルを受けた後、

  私はなぜか突然、

  自信が持てなくなったのです。

 

  おそらく、

  コンサルの話の中で

  自己肯定感が

  低いままであること、

  仕事をやめたことに 

  本当はまだ

  後ろめたさを感じていることに

  気づいたからだと思います。

 

 

  結局

  丸2週間寝込みました。

 

  自分にちゃんと向き合って

  こなかったツケを

  払うことになったのです。

 

  しかし、

  この落ち込む2週間は

  私にとって必要な時間でした。

 

  というのも、

  ひたすら

  自分に向き合うことを

  したおかげで、

  ようやく

  私は自分を認めることが

  できるようになったのです。

 

  HSS型HSPは、

  自分のことを信じることが

  苦手です。

 

  人からなぜ信じられないのか

  自分のことを信じないと

  変れないよ、

  本当に変わる気があるの

  と言われても

  信じることが難しいのです。

 

  信じたいけれど、

  なぜかどうしても

  信じ切ることが苦手なのです。

  

  そして、

  そう言われれば言われるほど、

  自分を信じられない自分が

  情けなくなり、

  ますます自己嫌悪に陥ります。 

 

  このあたりは、

  非HSS型HSPの人と

  大きく異なるところだと思います。

 

  この

  非HSS型HSPの人との違いは

  不安を司る脳の扁桃体が原因です

  

  HSS型HSPであることは、

  遺伝子で

  決まることが分かっています。

  

  遺伝子や脳の構造により

  そういう性質があることを

  理解しておかなければ、

  HSS型HSPは、

  自分はおかしいのではないかと

  自分を責め続けることに

  なるのです。

 

 

 

  明日は、

  悩む中、

  布団の中で見ていた

  Twitterでの

  HSS型HSPとの出会いについて

  お話しします。

 

  

 

 

 

 

  に続きます。