世界観episode72~相性の良い同僚とやりがいと苦手な環境(HSP社会人後編②)
前回は
新しい職場に
異動して間もない時期に
大好きだった祖母が
旅立ったことを
お話ししました。
世界観episode71~人事異動と大好きな祖母の旅立ち(HSP社会人後編①)
今回は、
苦手な環境の新しい職場で出会った
相性の良い同僚と
仕事に励み、
やりがいを感じた日々のことを
お話しします。
今回異動した職場は、
電話や、
機械音が多い職場でした。
人数は多いのですが、
スペースが広いので、
ありがたいことに
騒々しいと思う人は
ほぼいませんでした。
ありがたいことに、
男性の比率が多く、
女性も
当初は私が苦手なタイプの
騒々しい話し方をする方や
圧の強い方はいませんでした。
同じ職場の人の
顔と名前を覚えるのは
人数が多かったり、
関わる度合いも異なり、
しかも私が人の顔を覚えるが
苦手だったので、
名前と顔を一致させるのに
苦労しました。
人が多くても
騒々しくなければ、
苦にならない
ということが分かったのは
新たな発見でした。
そして、
改めて女性が多い環境が
苦手であることが
よくわかりました。
仕事ですが、
今回担当した業務は、
前の職場で担当していた業務に
さらに深化させたものでした。
この業務では、
他部署の人との
連絡や報告・調整を
行うことが多かったので、
色々な方や業務を知ったり、
自分で業務の優先順位を
工夫して組み立てられるのが
とても新鮮でした。
私の好きな
好奇心と裁量権の両方が
満たされたので、
仕事内容としては、
今までで一番楽しく
やりがいを感じました。
しかも、
大好きな思考と文章化も
求められたので、
とても楽しかったです。
やはり、
自分が好きな仕事を
させてもらえるのは、
毎日にハリを感じました。
ただし、
環境は苦手でした。
それは電子機器が多いため
その始動音や作動音や
その他案内の音、
電話の音が混ざるのは、
きつかったです。
職場にはたくさん
プリンターがありました。
プリンターを切るときの音も
機種ごとに異なりました。
このため、
プリンターの電源を
落とす終業時には、
ほぼ同じタイミングで
色々な方角から
様々な音階の音が聞こえます。
当然音は混ざって聞こえます。
私は絶対音感まではないのですが、
音感は良い方です。
音がなると、
無意識に割と頭の中で
音が再生されたり、
音階を探してしまいます。
音楽に対して感性が鋭い分、
音が混ざると
気持が悪いのです。
そして、
混ざった音を
頭の中で解析してしまうので、
余分に脳が働くので頭が疲れます。
これを聞くのは、
ものすごく嫌
というわけではないのですが、
苦手でした。
音がうるさいかどうか
周りの同僚に聞いても
そういうふうに考えている人は
いませんでした。
HSS型HSPの特性に、
混ざった音が
苦手というのがあります。
今にして思えば、
この職場はまさに
音が混ざっている環境なので、
HSS型HSPの私が
苦手で疲れるというのは
もっともなことでした、
同じ係の同僚は、
全員女性だったのですが、
ほぼ同年代だったこともあり、
話しもあい、
仕事で身につけていた
「求められる振る舞い」も
共通だったので、
気が合い、楽でした。
係長も気さくな方で、
業務が立て込み、
係内に余裕が
ない雰囲気が漂いそうになると、
よく冗談を言って
場を和ませてくれました。
状況を見て動くことも
長けており、
うまく気を配る方でした。
その方からは、
場を和ませる気配りや、
相手への配慮をしながら
交渉する姿を学びました。
前の職場でも
忙しい時ほどちょっとした
軽口をたたいたりして
みんなで空気が
重たくならないようにしていましたが、
この係長は特に
うまく笑いをとり和ませる方だったので、
忙しいときに
明るい笑いは欠かせないなと
痛感しました。
そして、
同僚の一人に、
本や映画の趣味が似ている方がいました。
ようやく私がずっと探していた
相手が見つかり、
とても嬉しかったです。
というのも、
そんな相手に出会えることは、
もうとっくに諦めていたからです。
勤め始めてから
15年ちょっと経って初めて、
こんなに本や映画について
安心して隠さず話すことが
できる相手に出会えました。
彼女とは、
マニアックな
世界文学全集的な小説の話を
斬新な切り口での
感想を交わすことができたのは、
楽しい思い出で、
今でも宝物です。
しかも彼女とは
仕事へのマインドが似ていて、
一緒に働くのが
わくわくしました。
3年目から担当が変わり、
業務で重なる部分が増えてから、
彼女とは一緒に
業務の効率化や
改善に取り組みました。
経験が浅い私にとり、
彼女の経験と鋭いアドバイスは
とてもありがたかったです。
そして、
合理的かつ論理的な人で
頭の回転の速い人だったので
話しをするのが楽でした。
また、
人間的にも
学ぶことが多い方でした。
というのも、
年が大して変わらないのですが、
彼女は
達観しているため、
めったにいらいらも
むかむかもすることがなかったのです。
対内的に
色々な人と関わることが増えた分、
仕事の人間関係で
いらっとすることが増えました。
そんなとき
彼女から学ぶ視点は
新鮮で、
私の考え方の幅を
大きく広げてくれました。
もう一人の女性とは、
彼女とは4年間一緒に
働きました。
彼女はとてもバランス感覚が
優れている方でした。
そして、
視点も面白く、
話しをするのが楽しかったし、
癒やされました。
そして、
細やかな気配りをされる方で、
私が仕事を抱え込みがちに
なったときには、
いち早く気が付き、
私が気にしないような言い方を
してくれる方でした。
その方は
私が遠慮して頼めないことを
ちゃんと気づいてくれていたのです。
人事異動により
担当業務や係の構成員が変化に伴い、
私が仕事をんどん抱え込みがちに
なっていくときに
本当に助けられ、
精神的にものすごく
支えてもらいました。
心の避難所があるありがたさを
痛感しました。
そして、
相手に負担にならないような
言い回しの大切さや
ありがたさを
再認識しました。
その方は
物事をいろんな角度から見て、
不都合かもしれない点や
不具合が出そうな可能性の大きさを
公平な視点で見ることが
できる方でした。
「坑道のカナリア」のように
微妙な不具合、問題点に
するどく気づく方だったのです。
※炭鉱のカナリア...
何らかの危険が迫っていることを
知らせる前兆を指し示す慣用句。
由来ですが、
カナリアは、
炭鉱等で有毒ガスが発生した際に、
人間よりも先にカナリアが察知して
鳴き声が止みます。
この性質を利用して
その昔、
炭鉱労働者がカナリアを
籠に入れて坑道に入る際に
カナリアで安全確認したことに
ちなみます。
彼女からの視点は
本当に学ぶ点が多かったです。
HSS型HSPの特性に
ルーチンワークが苦手で
本質を見抜き
工夫が得意、
人の役に立つことが好き
というものがあります。
この特性を
私はこの職場で
十分活かすことができたのは、
本当に幸せな経験でした。
この経験は
この2人の協力が
あってこそできたことなので、
今でも感謝の思いでいっぱいです。
そもそも
私は効率性の追求が好きなのですが、
私が業務の改善や
工夫をしようと思ったのは、
その方が色々なことができるし、
時代にあって少しずつ
変更する方が
みんなも楽に働けると思ったからです。
また、
色々変更が求められる時期が
迫っていることが
分かっていたので、
それに備えて少しでも
対応していくための
時間を作りたかったからでもあります。
そういう意味で、
色々取り組めたことは、
悔いが残らぬ仕事人生を
おくれたと思えるので
ありがたいことです。
課長が替わり、
さらに色々な仕事を
させてもらいました。
その中では、
胃が痛くなることや
憂鬱になることもありましたが、
色々なことを学ばせてもらい、
成長させてもらいました。
そして、
私が一緒に働いた中では
恐らく一番
私の性格を理解されて
いたのではないかと思います。
明日は、
そのことについて
お話しします。
に続きます。