世界観episode16~5・6年生のつかの間の平安(HSP小学校編・その⑥)
前回は
小学校4年生のときの
宿題にまつわることを
お話ししました。
世界観episode15~姉と私の長所と短所(HSP小学校編・その⑤)
今回は、
自分のことが嫌いで、
自信が無く
自己肯定感が低かった私が
自信を取り戻し、
束の間の心の平安を得た
小学校5・6年生のときのことを
お話します。
4年生の終わりに、
家庭の事情もあり
母が学校を辞め、
家にいるようになりました。
また、
小学校5年生になり、
クラス替えがあり、
いじめっ子とほぼクラスが
別になったおかげで
いじめられることがなくなりました。
5年生・6年生は
担任の先生にも恵まれ、
クラスメイトにも恵まれました。
クラス全体が
いじめは良くないという
認識だったのです。
家でも、
新たに仲間が加わったことで、
近所の子によるいじめも
なりました。
こうして私は、
いじめられる恐怖と不安から
解放されました。
この時期のことは今でも
懐かしく思い出しすことがあります。
勉強や運動も得意な子が多く、
その子達は
いわゆる学年でも人気者、
モテる子達でした。
なぜか、
私のクラスは
そういう子が固まっていたのです。
その子達のおかげで
自然と、
クラス全体が勉強するのが当たり前、
わからない問題は教え合うのは
日常茶飯事。
読書も○○君が読んでいたから!
という感じで、
じゃ、俺も、私も的な感じで、
今思っても非常に特殊な環境でした。
運動系の行事も
その子達が得意でない子達を
余裕でカバーしてくれたので、
クラス中が
「ドンマイ、頑張った、
後はやってもらえるから!」
という感じでした。
読書をしたり、
勉強では競い合い、
放課後は校庭で走り回りました。
学校でも家でも一緒に遊べる友達も
できました。
この時に出会った
クラスメイトの1人とは、
今でも心の通じる関係です。
おかげで、
びくびくしていた私も
少しずつ
のびのび過ごすようになりました。
そして、
勉強の内容自体も
面白くなり、
家で宿題以外にも
自発的に
勉強するようになりました。
苦手な算数や理科は
姉や母に習いました。
姉は私が小学校5・6年生のとき、
姉は中学3年生、高校1年生でした。
そろそろ
自分の勉強に
集中したい頃だったはずですが、
理解するのに時間のかかる私に
勉強を教えることを嫌がらず、
かなりの時間を割いて
本当によく教えてくれました。
もちろん、
ちょっとでも
教わるときの私の態度が
悪ければ、
「私の貴重な時間を割いて
教えているのに、
そんな態度なら
もう教えてあげない」
とよくかられましたが...。
こうして、
成績も良くなりました。
おかげで
姉と比べられることも減り、
比べられても
以前のような落ち込みは
なくなりました。
私をずっと苦しめてきた
「私は頭が悪く、馬鹿である」
という呪縛から
ようやく解放されました。
学校に行くのが毎日楽しく、
生き生ときした毎日でした。
家でも父が私に対し、
不機嫌になることが減ったので
ほっとしました。
父方の祖母や伯母は
相変わらず、
姉の方をかわいがりましたが、
以前ほど自己嫌悪に陥らずに
すむよういなりました。
この頃の私の写真を見ると、
自信に溢れた様子で
口を大きく開けて
笑っている写真が多いです。
今にして思えば、
私にとっての
一番の自信の復活は、
勉強ができなかった頭の悪い私が、
やればできるようになったことで
自分を好きになれたことでした。
これは本当に姉のおかげで、
姉には感謝しています。
今にして思えば、
姉は
勉強ができなくて
落ち込んでいた私を
助けたかったのだと思います。
というのも
姉自身も、
小学校の中学年で転校するまでは
意地の悪い担任の先生に
「親が先生なのに、
勉強ができないグズな子」として、
何かといじめられて
つらい時期を過ごしていました。
そして、中学年での転校を機に、
環境がリセットされ、
担任の先生にも恵まれたことで、
もともと努力の天才の姉が
その才能を開花させた経験が
あったからだと思います。
しかも、
勉強ができるようになったことで、
父方の祖母・伯母が
それまでとは
うって変わった態度で
自分に接するようになった経験を
していました。
私のつらさを身をもって
知っていたからだと思います。
この小学校5・6年生での
成功体験と
人への不信感の払拭により、
私は自己への信頼感を
育むことができたのだと思います。
この経験があるおかげで、
その後も度々見舞われる
成績スランプや、
いじめにあった時に
潰れずにすんだのだと思います。
ですが、
「勉強ができる」ということに
自信の根拠を見つけたことは、
実は諸刃の剣でした。
このことが
その後もずっと
私を苦しめることになったのです。
次回は中学校に入学し、
5・6年生で自信を得た私が
優秀な姉の存在に
本格的に苦しむ中学校の頃を
お話しします。
次回は、
に続きます。