弱さと優しさの違い | 心理カウンセラー・講師 長谷川祐子のブログ

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コミュニケーションで可能性を形にする人材創りアビリティーブラッシュアップスクール代表・長谷川祐子の日々の活動やたくさんの素敵な出会い、
そして心理カウンセラーとしてお役立ち情報をお届けします。

今日は、間違えやすい「優しさ」「弱さ」について共有してみます。

弱い人(弱い状態の時)も、優しい人も「ソフトに接してくれる」のではないでしょうか。
どちらも、人に対して穏やかに関わってくれる印象があるけど
実は、本質は真逆だと思うのです。

 



優しさは、何かを親切にしてくれる事だけではありません。
親切にしてくれても、一旦、相手が自分の気に入らない事を言ったり行動したりすると

態度が急に変わって驚く事もありますよね。

 

本当の優しさは不変的な強さをもっていて、変わらない部分がしっかり残っていて、
いつ、大事な何かを聞いても答えの本質が変わらないように思えます。
態度も変わらない。そして、明確です

弱いと、その時、その時々で言葉も答えも態度も変わるような気がします。
ただ、その時、今が平穏であれば良い…
その人は、何でも受けいれてくれるような…
許してくれるような錯覚に陥り、なんて優しいんだろうと思う事もあります。
 

でも、それは本当の優しさなのでしょうか。

実は、それは相手を許すも何も、自分が許されたいのです。
自分が受けいれられたいのです。


という事は、一瞬一瞬、自分が許されるのか許されないのか…
一瞬、一瞬、自分が受け入れられるのか受け入れられないのか…
無意識に、その事が一番重要事項だったりしてますから
人の事は親身に考えられないのです。
許されたり、優しくされたりしたいから、相手に意見を合わせたり
ソフトに接したりしないといけないのです。


人に優しく接する理由が実は自分のためなのです。
もしくは、人に優しくできる状態ではないのです。
ましてや、一旦、窮地に陥ったりすると、
人を裏切ってでも、不義理をしてでも、自分を正当化したくなります。

もしくは、過剰なファイティングポーズをとるのです。

もしくは、無関心や無責任かもしれません。
 

でも、人って、いつも優しくいれるでしょうか?
 

以前、カウンセラーの先輩に
「弱い人は、自分の赤ちゃんを抱っこしていても、
前からライオンが来たら、その赤ちゃんを差し出してでも
自分は逃げるのよ。でも、それは、人間が持ってる部分でもある。」と
極端かもしれませんが、わかりやすく教えてくれた事がありました。

もしかしたら、それは、普段の環境の中で言えば
外面が良いとか、風見鶏とかいう状態なのかもしれません。
 

でも、窮地に立った時、防衛本脳が働くのも人間です。
それは、それで、大事な力だったりするのです。
常に優しそうにする自分でいなくても良いのです。
 

それよりも大事な事は「許されたい、受け容れられたい自分がいる」

事に気づいてあげてほしいのです。

誰かに受け容れてもらう事に一生懸命になるだけではなく、

弱い部分を持った自分を受け容れていく…。

その作業も自己実現の一つなのです。

ですので、カウンセリングのトレーニングの時にも
簡単に最初から人柄についてフィードバックしないように促しています。
言いがちなんですよね。
「そんな事されたんですか。優しいですね。」

本当にその人は優しいのかどうかなんて、1度目のカウンセリングで
わかりませんよね。

優しいですねと人に言われると、優しくない自分を出しずらくなったりする事もあるのです。
もしくは、優しくない自分に気づいている方は、「違う」と思うでしょう。

適当に慰めない事はプロカウンセラーとしても重要です。
 


社会文化功労賞受賞

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