東京都調布市永井祐子ピアノ教室
主宰永井祐子です
先日、生徒にハイドンのソナタをやるから楽譜を
買うように言いましたら、
最新版の原典版準拠 今井顕編集の「ソナタアルバム」を
買ってきました。
PTNA 音楽総合力アップワークショップ の9月は
今井顕先生自ら、「ソナチネアルバムの落とし穴」
教材としてのメリットとデメリットという題で
お教え下さったのですが、ケチなワタクシ、
『今更ソナタアルバム買い直すのもなぁ…』
とまだ(いまだに)買ってなかったのです。
ソナタアルバム 第2巻 原典版準拠 今井顕 校訂・注解・ペダリング/今井 顕
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それにしても、我が生徒、偉い!!
他にもいっぱい昔ながらのソナタアルバムがあるのに
一番新しくて、一番良い解釈の楽譜を買ってくるとは!!
もしかして、お母さまが買いに行かれたら、昔ながらの
御自分もやったの買ってきちゃったかもしれないけれど
自分で買いに行ったのが良かったのかな?
お値段も大分高いけど、それだけの事はあります。
いつも私がここからが提示部、ここからが展開部
再現部と書きこむ必要が無いし、第Ⅰテーマ、第2テーマも
ばっちり書かれているし、何よりアーティキュレーションが
正しいのだそうです。
詳しくは書きませんが
今井先生が仰るのに、従来のソナチネアルバムは
古典派の作品にロマン派のルールを混在させてしまった事
に問題があるそうです。
一例をあげると
記譜法にも時代による差があり、
スラーの機能もレガート一辺倒ではないと言う事を顧みずに
スラーをつけている。
モーツアルトの有名な父;レオポルド・モーツアルトの
「ヴァイオリンの弾き方」という著書では、
スラーは強弱を表す:スラーの最初の音が強く、最後の音は弱く,
でも、ロマン派時代のスラーは、この限りではありません。
それで、ロマン派時代に編集されたソナチネは
古典派の常識からするとおかしなスラーがいっぱいという
事になるのだそうです。
同音打鍵は同じ指で弾かないというピアノの常識?も
古典派時代では違った様ですね。
新版、今井ソナタアルバムでは、
モーツアルトK331の左手のAの音、
ずっと1の指使いが書かれていました。
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