今日もカラーデザイン検定の復習から朝がスタート
一つ一つまとめて書き出すことで、自分の頭の中に入りやすいことが分かったので、頑張って続けます
今回は、色彩計画を考える時に必要な、色覚特性の方への配慮について
色覚特性についてはこちら→★
割合の一番多い、二色型の第二色覚偏位の方についてフォーカスします
公共の場で使われる標識や広告、多くの人が目にする名刺などは、色覚特性への色彩の配慮が必要になります。
こちらは大阪の路線図 路線図は色分けがされていますね。
左は正常な見え方で、右は色覚特性の方の見え方です
黄と青は、ほぼ正常に識別できますが、
赤や緑は、茶色やグレーっぽく見えていますね
ここで考えられた色覚特性の方への配慮としては、路線の上に路線名を入れていること、になります。
これで、色で路線が見分けられなくても、路線名で何線なのかが分かるのです
色覚特性の方への配慮として重要なポイントは、
隣り合う色同士(背景と字など)にはっきりと明度差をつける!
具体的には、明度差を4.0以上つけること、になります。
上の路線図では、色覚特性の方にも黒字は黒のまま、白字は白のままで見えています。
黒のマンセル明度は1.0、白の明度は9.5ですので、明度差はバッチリですね
上の路線図では、背景と路線名の明度差は全て4.0以上ついていることになります
では、次の図はいかがでしょうか?
右の色覚特性の方の見え方では、「危険」という字が背景と同化して見えづらくなっています
対策として私が考えたのは、「背景と字の明度差をつけるために、字を白に変える」ということでしたが…。
高田先生の答えは、
「字を白にしたら、危険感がなくならないですか?」
確かに
白字にすると、色覚特性の方には見えやすくなりますが、逆に三色型の正常に色が見えている人には、「危険」というイメージが伝わらなくなる
これでは、すべての人に分かりやすい「ユニバーサルデザイン」とは言えません
色覚特性の方への配慮に注意するあまり、全体が見えなくなっていました
では、どんな対策が良いのか?
「赤い文字を白で縁取りして、セパレーションする」
です
仕上がりが微妙ですが、セパレーションしてみました
セパレーション効果で色覚特性の方への見やすさへの配慮を行い、かつ赤字で「危険注意」のメッセージを伝えることができます
全ての人にとって見やすいのが、ユニバーサルデザインの考え方ですね
さて、下の図は第二色覚偏位の方の見え方です
黄と青は識別できていますが、赤と緑の範囲は茶色っぽくなり、同じ様な色に見えてしまいます。
赤と緑は、明度差が近く見分けがつきづらいことが分かりますね
そこで対策としては、
・赤を橙によせる。
・緑を青緑によせる。
という方法があります こうすることで明度差をあけることができ、赤と緑を区別しやすくなります。
こんなイメージでしょうか?
高田先生は、男性向けのプレゼン資料を作成される時は、「赤→橙によせる」「緑→青緑によせる」という配慮をされているそうです
誰にでも見やすい色彩の考え方、なんだか優しい気持ちになりますね
最後までお読みいただきありがとうございました
次回は、流行のできる仕組みについて書きます
イノベーター理論!面白いです