「プラダを着た悪魔」から見るイノベーター理論☆ | さいたま市大宮カラー&テーブルコーディネートの教室 Mimosa Color & Table

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第二の人生を彩り豊かにする色彩学〜自分磨きから資格取得まで

こんばんは。


昨日のカラーデザイン検定1級対策講座ビックリマーク


第5回目のメインテーマは、


ファッションとイノベーター理論キラキラ

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画像はお借りしました。


ファッションの語源は、「作る、行為」という意味のラテン語factio(ファクティオ)」から来ています。


通常のファッションという意味に加えて、「仕方・流儀」、「服装や風習の流行」という意味合いもあります。


ファッションとは、広く一般に普及している商品やスタイル、行動などが、少数の人から多数に拡大していく現象のことも意味していますアップ


ファッションと言えば洋服のことだけだと思っていましたが、もっと広い意味合いがあったとはびっくり ファッションって奥深いですね。


ここで面白いところは、流行の現象の背景には、2種類の人間の心理的要因が関係しているということですクローバー


①同化欲求
人と同じことをすることで得る仲間意識や安心感、流れに取り残されたくないという欲求キョロキョロ 


皆んながやっているから私も!というのもそうですね。誰しも思い当たること、 あるのでは⁈


②差異化欲求
人と異なることをすることで、自己を顕示し目立ちたいという欲求。


日本の歴史上で見られる「歌舞伎者」や「伊達者(だてしゃ)」なども差異化欲求の表れと言われます。


「伊達者」とは、「粋」で「おしゃれ」な人という意味で使われますが、かの有名な戦国武将の伊達政宗から来ているそうです。


ちょっと変わった粋な伊達政宗の兜カブト

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画像はお借りしました。


流行には「はやり、すたり」があります。流行が発生し消滅するまでの流れは、導入期→成熟期→衰退期と分かれ、「ファッション・サイクル」と呼ばれます。


これについては、美色コーディネイト講座初級7単元でも学びますウインク


流行が生まれる過程では、実は消費者の心理的要因が大きく関係していますびっくり


1962年にアメリカの社会学者、E. M. ロジャースが提唱した


イノベーター理論キラキラでは、


新しい商品に対する消費者の購入態度を早い順に五つのグループに分類されます。


新しい商品が発売されたら、すぐに飛びつく人もいれば、なかなか手を出さない人もいますよね。


その購入態度の違いを表したのが、イノベーター理論!

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画像はお借りしました。


①イノベーター(革新者)...全体の2.5%
新しいものを人より先に積極的に購入するグループ。

周囲とは違っていたい!という差異化欲求が強い。いわゆるオタク!?


②アーリーアダプター(初期採用者)...全体の13.5%
流行に敏感で、積極的に情報収集をして商品の価値を自ら判断して購入するグループ。

他の消費者への影響力が強く、商品が流行るかどうかの鍵を握るオピニオンリーダー的な重要な存在!


③アーリーマジョリティ(初期追随者)...全体の34%
新しいものには慎重で、アーリーアダプターの影響を受けて購入するグループ。


④レイトマジョリティ(後期追随者)...全体の34%
周りが新しいものを購入したのを見てから購入するグループ。大多数の人はこれに当てはまる。


⑤ラガード(遅滞者)...全体の16%
保守的なグループ。世の中への関心が薄く、新しいものに否定的で定番化するまでなかなか手を出さないキョロキョロ


アーリーマジョリティレイトマジョリテを足すと、全体の68%になります。


アーリーマジョリティはアーリーアダプターに影響を受けて購入するので、市場の68%を獲得するためには、アーリーアダプターの人たちが商品普及の鍵を握る!!と言われていますびっくりひらめき電球


中国では、中国版ツイッターのウェイボーで影響力のある一般人(いわゆるアーリーアダプター)の真似をするという現象が起きているそうです。


そして、企業側がお金を出して宣伝をしてもらっているんだそう。恐るべし!アーリーアダプターですねびっくり


高田先生から、自分はどのグループだと思うかと質問があり、私は


アーリーマジョリティとアーリーアダプターの間くらいかな、と答えましたがアセアセ


ちょっと違う気がしてきました滝汗 アーリーマジョリティですね笑い泣き


下の図のように、イノベーター理論と製品のライフサイクルは、同じような変化をすることが分かりますびっくり

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画像はお借りしました。


イノベーターが新しい製品を導入し、アーリーアダプターが購入して成長期に入る。


その後、アーリーマジョリティとレイトマジョリティが購入するようになると、利益が生まれる(ラガードが購入する頃には既に衰退期に)、


という流れになっています。分かりやすいですねウインク


イノベーターは、他の誰もが思いもつかない時に、いち早く取り入れて価値を創造していく役割なんですね。


CLE協会の「色を学ぶ」という現象も少数の人から始まり、少しづつ成長成熟していって、やがて多くの人に広がって行く…。


そんなイメージを持って取り組んでいるという想いを高田先生からシェアしていただきましたおねがい


いつか「色を学ぶ」ことが当たり前になりますようにクローバー


高田先生がシェアしてくださった、「プラダを着た悪魔」のワンシーン😈

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画像はお借りしました。


田舎からジャーナリストを目指してニューヨークへやってきた主人公のアンドレアは、ファッション雑誌「ランウェイ」の編集部に編集部長のアシスタントとして就職します。


ファッションには全く興味のないアンドレア。自分にとっては全く違いの分からない二つのベルトについて皆が議論しているのを見て、


「私にはその二本のベルトは全く同じに見えます。こんなのは初めてでチュー」と、思わず吹き出してしまうシーン。

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画像はお借りしました。


上司のミランダはアンドレアの着ているセーターについて、「その色はブルーじゃない。ターコイズでもラピスでもない。セルリアンよ!」


「セルリアンは8つのコレクションに登場。たちまちブームになり、全米のデパートや安いカジュアル服の店でも販売され、あなたがセールで購入した。」


「ファッションと無関係と思ったセーターは、そもそもここにいる私たちが選んだのよ。こんなのですって?そう、あなたには関係ないことよね。」


アンドレアは完全に、ラガードですよね。でも、自分には全く関係がないと思っていた流行。気がつけば自分もその消費社会の波の中にいた…ということが分かったのです。


流行の生まれる仕組みまで分かる、「プラダを着た悪魔」😈 もう一度じっくりと観てみようかなニコニコ


長くなってしまいましたが、最後までお付き合いありがとうございましたお願い