所用で東京駅前へ。
偶然気付いたのですが、東京駅の日本橋口の隣。丸の内トラストタワー前に時代劇でお馴染みの江戸は「北町奉行所」の跡。
沿革などを記載した石碑。
奉行所の場所は何度か移転しており、この場所(呉服橋御門内)に北町奉行所
にあったのは文化3年(1806年)から慶応4年/明治元年(1868年)までの60年余。
北町奉行所がこの場所に移転した当時の北町奉行は浅野備前守長祚、最後は石川河内守利政。
有名な遠山左衛門尉景元が北町奉行を務めていたのは、この場所に移転する前の天保期ですが案内表示を見ると、ここに町奉行所があったのかぁと江戸期の歴史に思いをはせてしまいます。
この場所に北町奉行所が移転してきて2人目の北町奉行が「佐々木信濃守顕発」と今更ながら気付きました。
この方、旗本家の家来として武家奉公をスタート。一代抱の御家人に婿養子として入り、御徒から勘定奉行所に移った後、出世を重ね、勘定奉行、町奉行を歴任するに至った徳川幕府の歴史の中でも稀な出世を遂げた人物。
歴史の舞台がひっそりと東京駅前に存在していたことを実感しました。