近海郵船の定期旅客航路が廃止になって今年で20年。

近海郵船による定期旅客航路は1972年の東京~釧路の航路でスタート。

そして1997年から定期旅客航路が廃止されるまでの1999年までの2年間だけ,東京~釧路~十勝でフェリーが運航されていました。

東京のフェリーターミナルを23時55分に出港し,翌々日の7時30分に釧路到着。そして釧路を12時に出港し,十勝到着は15時40分。

東京~釧路の所要時間は32時間弱。東京~釧路~十勝は釧路在港時間を含めて40時間弱の北海道への船の旅。

 

就航していたフェリーはサブリナとブルーゼファー。

私が乗船した時は,往路は天候に恵まれて爽快な船旅を満喫しました。が,復路は台風並みの低気圧に遭遇し大時化。釧路乗船時の段階で,旅客乗船口は危険で利用できないということで,車両積み込み口から乗船。釧路港の防波堤を過ぎると暴風+台風並みの高い波。

時化で浴場は使用停止。食堂もがらがら。船内のあちこちに,船酔いの乗船客が青い顔で横になってごろごろしているという,別の意味で船旅を満喫した記憶が・・・。

それでも,深夜には波高の高いエリアを抜け,翌朝は快晴。波も穏やか。良い意味で船旅を満喫できました。食堂も船客がやってきて賑わいました。

 

 

就航当時,サブリナ―とブルーゼファーは客船を意識したクルーズフェリーとして名を馳せておりました。確かに,当時の一般的な?カーフェリーよりもグレードが高く,カーフェリーのイメージを改めた記憶があります。食堂も明るくておしゃれでした。今の豪華フェリーの先駆けだったのでしょうねー。