【レビュー】パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 | 空の下、屋根の中、ベッドの上。

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パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉
★★★☆

あらすじ
キャプテン・ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)が漕ぎ出す新たな航海。それは、永遠の生命をもたらすという伝説の“生命の泉”を探す旅だった。禁断の宝を求めて、実在した史上最恐の海賊“黒ひげ”(イアン・マクシェーン)、いまや英国海軍に寝返った元海賊でジャックの宿敵バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)たちが動き出す。さらに、ジャックの前に姿を現したのは、かつて愛した女海賊アンジェリカ(ペネロペ・クルス)だった。それぞれの野望と裏切りが渦巻く中、伝説の泉の鍵を握る人魚シレーナと、若き宣教師フィリップは出会い、決して叶うはずのない恋に落ちる……。幾重にも仕掛けられた罠と謎を解き明かし、“生命の泉”に辿り着くのはジャックか?それとも……?


正直に言おう。
今回はなかなか残念な作品になっている…。

監督がブロードウェイの振付師などを行なっているロブ・マーシャルに代わったんだけど、
これが全ての原因かもしれない。

導入はなかなか。
ジャック、バルボッサ、ギブスの3人が「パイレーツ」臭さを感じる。
これがジャックだけ続投だったら完全に失敗してただろうし、
この映画の味を出すのはバルボッサとギブス、あとアホコンビ2組だと思ってるので、そのうち彼ら2人だけでも続投したのは正解。

でも…この映画を見終わって自分が言いたくなった率直な感想は、
俺 の 知 っ て る パ イ レ ー ツ と 違 う
でした。


・アクションシーンがダサい
 カメラワークが違うとここまで変わるのかと。
 見せ方が小さくて、こじんまりと感じる。スピーディーさがない。

・色使い
 以前の監督のゴア・ヴァービンスキーの使う色味よりだいぶ明るくて淡白

・ミュージカル…?
 いきなり歌い出すシーンがいくつか。どう考えても不要!
 ミュージカル界の人がアクション映画のメガホンを取ること自体地雷臭がしてたけれども…。

・不要で魅力のない新キャラクター
 日本人俳優がジャックの仲間の海賊役をやっていましたが、彼はいい味出してました。
 ただ、仲間の中で特に酷かったのは謎の牧師。全く必要ない。
 ストーリーとしても中途半端なものになった。
 ウィルとエリザベスのような恋愛要素を絡めたかったのだろうけれども、だだすべり。
 また、ヒロインと悪役黒髭も貫禄がなくてあまり怖くない。
 ゾンビも、ブードゥー教のゾンビのようなものなのだろうが、普通の人間にしか見えない。

・キレが悪い
 コミカルなシーンも重要なパイレーツシリーズ。
 そのコミカルなシーンが冗長気味ですべっている
 「もたもたしてんじゃねーよ!」って突っ込みたくなるほど。

・予算が足りない
 過去3作のような息を呑むほどの映像は皆無
 最後の戦闘シーンもセットがしょぼい。演出もしょぼい。更に言うと展開もしょぼい。

 ・インディ・ジョーンズ?
 生命の泉といえば真っ先にTDSのインディのアトラクションが浮かぶし、人形も魔宮の伝説。
 聖杯で永遠の命は、最後の聖戦。
 だから特に驚く要素がない。という。


ぱっと思いつくのはこれくらい。
思いつきすぎだと自分でも思っている。


こんな中途半端なものを作るなら、もっと予算をかけて欲しかったし、キャラクターを練って欲しかった!
ストーリーや小さい設定の素材を生かしきれてないなぁと…。

最近見たキック・アスがおもしろすぎたばかりに、なかなか残念でした。
見て無駄だったってほどではないんですけれどもね。
もっと巧く作れたんじゃないかなと!

シリーズのファンなだけに…やっぱり劇場スルーしておいてよかったかな、なんて思ってたり…。
1,2ヶ月前に改めて1作目を見たんですけれど、やっぱりあれが1番面白いですね。

次回作も作るみたいだけれども、次こそブラックパール号を…!!

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