まず、私個人として。
この条例改正案については、断固反対です。
一般的にこの条例改正案に賛成する人は子を持つ親が多いと言われているようですが、
私は2歳の男の子がいる、父親です。
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私がこの条例改正案について問題だと思う点。
「表現の自由」などは詳しい方に任せたいと思います。
多くの反対派が不服に思う点は、「都議会が反対派の陳情書を全て(320件以上)を無視し、条例案を可決した事」であると思われます。
過去に320件も陳情書が届いたのは前例がないことだそうです。
私はその内容が全て反対派からのものだったと耳にしました。
何故、ここまで「重大」としか捉えられない出来事を無視するのでしょうか・・・。
話し合う余地はなかったのでしょうか。
これだけ反対意見がある中、何故もっと説明や話し合いの場を設けなかったのか、疑問に思います。
我々都民には納得がいくまできちんと説明される権利はないのでしょうか?
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別に、私は賛成派を真っ向から否定するわけではないです。
確かにアニメで「これ地上波でやるのはアリなのか・・・?」と感じる作品や、マンガでも「おいおいこれ一般向けではやりすぎだろう」と感じる作品を知っています。
「子供を守りたい」という保護者の気持ちもわかります。
だって、私自身が一児の父親ですから。
ですが、「いけないものはいけない」と親が叱れば済むような問題でしょう。
ダウンタウンの松本さんも過去に同じような事を仰っていましたが、
子にとって、親の一喝と言う物はテレビやマンガより影響力がないものなのでしょうか。
もし、それがそうなのであれば、不健全図書と呼ばれるものが書店に出回るより問題だと私は思います。
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また、石原都知事はこのような発言をしています。
「『規制すべき性表現を含んだ漫画』について『私はそんなもん読んだことはないが』」
何故、読んだことがないモノを、悪影響だと分かるのでしょうか。
私には理解できません。
そして、過去に石原都知事が書いた作品を模倣した犯罪があったようです。
昭和31年(1956).8.10〔19歳ニートら5人が監禁レイプ〕
http://kangaeru.s59.xrea.com/hitijiti.htm#1956.8.10
東京都杉並区のアジトに、7.13にウェイトレス(21)を連れ込み、レイプしようとして翌日まで監禁した、無職(19)、中大3年生(20)、日大2年生(21)、明大4年生(21)、無職(20)の5人がこの日に逮捕された。会社重役、省庁の部課長、大学参事など裕福な家の息子で、小金井一家傘下の愚連隊の一員。
石原慎太郎・原作、市川崑・監督の映画「処刑の部屋」を観て、主人公が女を薬で眠らせて犯すシーンに刺激を受けたもの。
これでも、石原都知事は「アニメやマンガは実写や小説より悪影響を与えるもの」と言えるのでしょうか。
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私個人としては、今回のこの問題はただ単にアニメやマンガなどのサブカルチャーを良く思ってない人間の偏見による差別であり、迫害と感じています。
来年の7月1日から、この条例改正案は施行されます。
私はこの件において、このままでは絶対に納得できません。
今後もTwitterや当ブログにおいてこの問題については言及していくつもりですし、今後何らかの行動を出来る手段があれば、そちらも実行しようと考えています。
諸事情で私が先頭に立つような事は出来ないのと、そこまでの力量は私にはないのですが、もし出版社や漫画家さんなどが先頭に立ち、一般人も参加出来るような団体があれば、私は是非参加しようと、そう思っています。