その前夜、書き留めたものを、こちらにも掲載します。





明日、長男が二十歳になる。
私が「お母さん」になってから20年。
「お母さん」になる前の私。
勤めていた保育園では、
担当していたプランターの花は枯らすし、
オタマジャクシは全滅させるし。
ちゃんと毎日お世話が続けられなくて、
私、こんなんで、自分の子ども育てられるのかなって、
本気で心配だった。
うっかりご飯忘れて、死んじゃったらどうしようって。
息子は、平成8年○月○日、2510gで産まれた。
未熟児ギリギリで、体力もないから、
おっぱいも、一度にたくさん飲むことができず、
ちっとも体重が増えない。
明日退院と言う日、助産師さんから、
「このままの体重では、
明日、お母さんと一緒に退院できないかもしれない」
と言われて、
初めて、息子のために泣いた。
それから18年間、
「お母さん」としての最大の役割は、
毎日毎日、息子に食べさせることだったんだと思う。
手抜きした日もいっぱいあるし、
夫や母にお願いした日もいっぱいあるし、
大きくなってからは、 お金渡して
「遅くなるから、これで何か食べといて」
なんて済ませちゃった日もある。
でも、三度の食事を何の手配もせずに、放っておいたことは、
一度もなかった。
2年前、息子は、大学進学し、一人暮らしを始めた。
息子が家を出た翌日、
いつものようにスーパーに買い物に行った私。
何を手に取っても、
「これは、あの子が好きなものだから、今日はもう要らない」
と棚に戻してしまう。
そうやって、スーパーの中を何周歩き回っても、
カゴの中は空っぽのまま。
息子が家を出ること、
それまで、寂しいって自覚はこれっぽっちもなかったのに、
どうしても、食料が選べなくって、
「ああ、私は、ずっとあの子の為に買い物して、ご飯を作っていたんだな」
「もう、今日から、あの子はいないんだな」って、
やっと実感した。
そんな日に限って、
小さな男の子兄弟を連れた家族を、たくさん見かけるんだよね。
うらやましくて、うらやましくて。
私はもう、息子の世話はできないんだけど、
なんとか、がんばって、彼は明日、二十歳になる。
生きてる。
それが何より。
お母さん歴20年になる私は、
今は、次男のご飯をせっせと作ってる。
それも、あと1年の予定。
息子達の自立は、望むところだ。
でも、また、スーパー行くのがツラくなる日が来るかと思うと・・・
次男には、今のうちに、好きなもの、いっぱい食べさせておきたいな。
ほんと、あっというまだな。
ほんと、あっというまだよ?
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