ママブロネタ「日々のできごと」からの投稿
前回の記事
『「イヤイヤ!」の時、絶対「Yes!」と言わせる作戦~その1』
の続き。
『「Yes!」と言わせる作戦』なんて大袈裟なタイトルつけてしまったこと、
ちょっと後悔していますが、
要するに、
「Yes」つまり「うん」と応えるしかない質問をすればいいんです。
前回の「もうすぐ夕飯なのにクッキーを食べたがる」例でいくと、
子「クッキー」
母「クッキー、食べたいの?」
子「うん」
です。
「なんだ、そんなこと?」
と思いましたね?
そんなことなんです。
でも、たいてい、その一言も言わないで
「ダメ!」って言っちゃってること、多いんですよ。
だから、子どもは、「ママは、ボクがクッキー食べたい事、わかってない」と思って、
何度も「クッキー!クッキー!」って、
繰り返して、主張してくるんです。
「食べたいの?」
こう言ってあげれば、
まず、「わかってくれた」って思うんです。
でも、安々と、クッキーを食べさせるわけにはいかない。
さあ、どうする?

続けてみましょう。
母「クッキー、食べたいの?」
子「うん」
母「クッキー置いてあったの、見つけちゃったんだね?」
子「うん」
母「見たら、食べたくなっちゃったの?」
子「うん」
母「あのクッキー、おいしいもんね。」
子「うん」
母「ママも、あのクッキー、大好き。」
子「うん」
このくらい、がんばって
「うん」と答えるしかない質問を続けると、
たいてい、子どもも落ち着きを取り戻し、
ママの話を聞こう、という雰囲気になってきます。
そこで、ようやく、母としての本題へ。
ここでも、できるだけ、「うん」と答えるしかない質問で続けます。
母「ママ、今、ご飯、作っているんだよ」
子「うん」
母「もうすぐ、できるよ。ハンバーグ、好きでしょ?」
子「うん」
母「今、クッキー食べちゃうと、ハンバーグ、ちょっとしか食べられなくなっちゃうね」
子「うん」
母「ハンバーグ食べてから、クッキー食べようか?」
子「うん」
やったーーー!!
無事、ご飯前のクッキー、阻止できました!!

え?
「こんなに素直に、「うん」って言うと思えない」って?
はい、途中で「イヤ・・・」が出そうになる可能性は、あります。
そんな時は、すかさず、一コマ戻って、
もう一度、「うん」と言うしかない質問をしてください。
母「ハンバーグ食べてから、クッキー食べようか?」
子「イヤー」
母「先にクッキー、食べたいの?」
子「うん」
母「(よし!)○○ちゃん、本当にクッキーが好きなんだね」
子「うん」
母「それじゃあ、きっと、クッキーさんも○○ちゃんのことが大好きだね」
子「うん」
母「ご飯が終わるまで、きっと、クッキーさんも待っててくれるね」
子「うん」
よし!!
とにかく、「イヤイヤ・スイッチ」を入れない為には、
「うん」と答えさせ続けるのです。
え?
「こんな根気、ない・・・」って?
でも、「イヤイヤ・スイッチ」の入った子どもと延々格闘するよりは、
ずっと平和的な解決方法だとおもいませんか?
それに、ちょっとコツをつかめば、
スラスラ、うまい質問、思いつくようになりますよ。
それにね、
「うん」と答えるしかない質問って、
ようするに、『共感』なんです。
『子どもの想いを汲んで、言葉にしてあげる』
その作業なんです。
想いを汲んだ上で、こちら事情も説明する。
『共感』と「言いなり」は違いますから。
まずは、「うん」と言わせる=『共感』する ですよ。

この、「Yes」と言わせる質問を繰り返す方法、
私は、社会心理学の授業で習いました。
その時は、「セールスマンがお客にモノを買わせる時の方法」として、紹介されました。
人は、「Yes」「Yes」と答えていると、
不思議と「No」と言いづらくなって、
つい、「Yes」と承諾してしまう傾向があるのだそうです。
だから、初めは警戒していたセールスマンの話も、
小さな質問や些細なお願いに、ついつい「はい」「はい」と言いながら話を聞いていると、
大きな要求にも「はい」と答えてしまうんだそうです。
買う気のない人に、買わせてしまうセールストークの手法。
私は、子育ての場面に、応用してみました。
まあ、ちょっと、お試しあれ!!