ごっこ遊びの中で育まれるもの(2)~「もの」に対する「想像力」 | 布おもちゃ作家&保育士「ゆっこせんせい」の   『布育®のすすめ~ちゃんと遊べば ちゃんと育つ』

布おもちゃ作家&保育士「ゆっこせんせい」の   『布育®のすすめ~ちゃんと遊べば ちゃんと育つ』

素敵なおもちゃがあると、遊びが豊かになります。
たっぷり遊んだ子どもは、心も体もすくすく育っていきます。
温もりあふれる布おもちゃで心も体もすくすく育つ「布育®」が、広がりますように!


前回は、「ごっこ遊び」で「イメージの共有」=「コミュニケーション能力」が自然に育まれるというお話をしました。

つぎに、育つ力は「想像力」です。

「想像力」には2種類あると考えます。
一つめは「もの」に対する「想像力」です。

子どもは、たった1枚の風呂敷でも、自在に変化させて遊ぶことができます。

腰に巻きつければ、ロングスカートになります。
頭にかぶれば、ロングヘア気分にもなれます。
巧みな風呂敷使いで、すっかりお姫様気分の女の子たちは、歩き方・喋り方まで上品になってしまいます。


また、園庭でのままごと遊びでは、自然物が様々なものに変化します。

「せんせー、ごはんできたよ。来て~」と呼ばれて、砂場へ行ってみると、
とても豪華な食事が並んでいます。

砂と小石を混ぜて、器に盛った「栗ごはん」
葉っぱやお花を盛り付けた「サラダ」
小枝に葉っぱを数枚刺して「焼き鳥」

「ケーキ」には、花の種やどんぐりの「フルーツ」が飾られ、

葉っぱの「チョコ」に小枝の「ろうそく」が立っています。
小枝2本を揃えて、お箸まで用意してくれてあるのです。

たとえ、立派なままごとセットがなくても、子どもは「想像力」を存分に働かせて、素敵な「ごっこ遊び」ができるのです。


もう一つは「人」に対する「想像力」=「思いやりの心」です。
これは、また次回にお話ししたい思います。

(HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱>コラム」より)