「ままごとコーナー」作ってみたけど、子どもって… | 布おもちゃ作家&保育士「ゆっこせんせい」の   『布育®のすすめ~ちゃんと遊べば ちゃんと育つ』

布おもちゃ作家&保育士「ゆっこせんせい」の   『布育®のすすめ~ちゃんと遊べば ちゃんと育つ』

素敵なおもちゃがあると、遊びが豊かになります。
たっぷり遊んだ子どもは、心も体もすくすく育っていきます。
温もりあふれる布おもちゃで心も体もすくすく育つ「布育®」が、広がりますように!

保育士をしていた頃の話。

保育者みんなで保育室を見直そういうことになって、それぞれ、コーナー作りをしたり、配置を換えたり、工夫してみました。


私は、その時、年長担当でした。


園児の数も多いし、机やロッカーなど、置かなければならないものも多いし、なかなか思い通りにはなりませんが、
かわいいままごとコーナーや、
包装紙やプリンカップ、トイレットペーパーの芯などの廃材を取り揃えた、自由製作コーナーなどを配置しました。


そのころ、ちょうど、木製の素敵なキッチンセット(流し台とレンジ)を購入してくれたこともあって、特にままごとコーナーには、力が入りました。


ところが、せっかく整えたままごとコーナーで、あんまり子供が遊ばないのです。


ままごとの食べ物などをいっぱいバッグに詰め込んで、なんと、トイレ前の廊下へ陣取り、風呂敷を敷いて、「ピクニックごっこ」。

毎日毎日、運び出しては、「ピクニック」。

フルーツ

「どうも保育者の思惑通りに子供は遊ばない。」ということを、改めて、悟った私たちでした。


理由は、いろいろあると思います。


「ままごと」といっても「お母さんがご飯を作る遊び」とは限らないとか、

ほかに居心地の良い場所を見つけたとか、

遊びを大人に見られるのが恥ずかしいとか・・・・・


いずれにしろ、子供の遊びは大抵、大人の考え付かないところまで発展するものだし、いい意味で大人を裏切るほど盛り上がれる子供たちを誇りに思ったものでした。