卒園と、これから | うちの息子たち

うちの息子たち

アスペルガー(グレー)、ADHD(グレー)のお兄ちゃん、アスペルガーの弟を育てながら保育士資格を取得し、現在保育士として勤務しています。
発達障害児の育児は大変なことも多いですが、凸凹の凸の部分の可能性は無限大。
凸の部分を伸ばす育児や環境作りを心掛けています。

公私連携型保育所に公の要素はほとんどない。

公は私を管理できない。

人事に介入できない。


今日、私は4年間務めた保育士を引退しました。

私だけでなく、一緒に働いてきた仲間が10人も一緒に園を去りました。


園長が代わって1年。

職員皆で闘ってきたけど何も変わらなかった。

年度内に何人も仲間を失い、そして今日、遂に私たちの番になった。

年度初めから数えて今日で16人の保育士が園を去った。

園にはもう、半分も残っていない。

開園当時から働いてきた私たちは今日を以ってほとんどいなくなった。


保護者も現園長の退任を訴えてくれましたが、叶うことはなく、来年度からもその座に居座り続けるそうです。


昨年度までの施設長は公立の園長経験者でした。

子どものことを誰より考え、私たちのことも守ろうとしてくれた。

だから私たち保育士も積極的に園長に協力してきました。

そんな園長に与えられたのは法人からの圧力でした。

人件費を削れ、お金をかけるな、預かる子どもを増やせと。

要は保育はビジネス。

子どもはお金。

子どもの安全、保育士の負担は二の次で、とにかく配置基準ギリギリまで子どもを預かれと。

当時配慮が必要な子も多く、人手はいつも足りなかった。


前園長の元で辞めた職員はほとんどいませんでした。

それが今年度は職員の半分以上…

保育ビジネスにどっぷり浸かった園長の元では保育士としての誇りやプライド、モチベーションを保って保育をすることが困難でした。


最近、保育士の一斉退職が度々記事になっています。

私の勤務していた園のように、記事にならないだけで同じような現象は全国で起きているはずです。

保育の民営化を進め、異業種からの参入も容易になった。

結果、私立や公私連携型が増え、保育をビジネスと捉える団体が運営しています。 

その弊害が保育者の一斉退職に繋がり、そこに通う子どもや保護者が巻き込まれているのです。


子どもたちは可愛かった。

一緒に遊んだり、時には叱ることもあったけどみんな「先生、先生」と寄ってきてくれた。

そんな子どもたちと4年間一緒に過ごし、成長を見守れたことは本当に幸せでした。

保護者も良い方ばかりで、退職にあたって沢山のお礼や労いの言葉をかけてくれました。

職場で一緒に働いてきた仲間も最高でした。

チームワークがよく、仕事以外でも集まって話すのが楽しかった。

ある保護者の方に泣きながら言われました。

「たった一人が去ってくれればこんなことにはならなかったのに」

私も本当にそう思います。


さて、私は4年間の保育士ライフを終え、来月からは事務職に復帰です。

中学生になるお兄ちゃんと共に、私も新しい環境でがんばります爆笑

それに伴い、そのうちプロフィールも変更します。


転職のバタバタなどで更新できませんでしたが、次回からは予告通り、中学受験体験記をメインに綴りたいと思います。

塾にかかったお金や模試の判定の振り返りなど、これから中学受験を目指す親子に役立つ情報を提供できたらと思いますニコニコ

5年生になる我が家の弟くんも中学受験を目指し、個別指導塾に通い始めました。

そちらについても載せていきますウインク


保育士ではなくなりますが、引き続きお付き合いくださると幸いです音譜