アマプラにあってずっと気になってた映画。
またも気付けば見れない…
「新しき世界」をレンタルした時にディスク不良で見れなかったので代わりに借りてきたわ〜っ!!!
「息もできない」
2008年 監督:ヤン・イクチュン
キム・サンフンは幼少期のある出来事により、すべてのものを愚弄する破滅型の男として育った。彼は友人マンシクと始めた暴力的な取り立て屋として日々を送る。そんなサンフンがある日、女子高生のハン・ヨニと出会い、口論をきっかけにお互い不思議な感情を抱き育むようになっていく。ふたりは唾棄すべき父を持ち、幼くして母を失っている似た者同士だった。サンフンはヨニに酒を奢り、ヨニもサンフンの姉や甥のヒョンインと友情を結んだ。次第にヨニによって秘めていた優しさを引き出されていくサンフンだったが、ヨニの弟であるヨンジェが弟分になったことで、その運命は大きく歪まされていくのだった。
キム・サンフン ヤン・イクチュン
取り立て屋
「バッドガイズ2」で初めましてだった
ヤン・イクチュン。ホ社長と共に好きなキャラだったわ!!
あれは刑事だったけど結構な暴力的な感じだしこの役もそうだし
普通の役が想像つかないわ〜っ!!
この顔だから御曹司役とかはないだろうけども〜
普通の会社員とか想像つかないっ
ハン・ヨニ キム・コッピ
高校生
お初だわって思ったら「群盗」で見てたみたい。
この子がさ〜良かった凄くっ
怖いもの知らずな感じ。サンフンに何か通じるものを感じたのか一緒にいる所。
居場所を見つけた様にイキイキして来たし!!
マンシク チョン・マンシク
サンフンの先輩 闇金業者
サンフンより4歳年上だけどずっと一緒に居た友達。
このマンシクさんの役が又良くて!闇金の代表なんだけどさ~
ちゃんとキッチリ若い子達にも給料分け与えて働いた分の見返りはちゃんと渡す
サンフンの事も気にかけてくれてて良いヒョンだったわ~っ!!
サンフンからヒョンとは呼んでもらってないけども
やっぱりマンシクさん!マンシクって顔だから役名、マンシクになったのかしら?と
ちょっと喜ぶ
キム・ヒョンソ イ・スンヨン
サンフンの姉 ヒョンインの母
サンフンとは腹違いの姉弟
夫の暴力から逃げて息子と2人で暮らしている。
サンフンの事気にかけているのよね。
ヒョンイン キム・ヒス
サンフンの甥
お父さんが居ないことやプレステと持ってない事で友達からバカにされてる
甥っ子に言葉は荒すぎるんだけど寄り添ってあげるサンフン。
いつも1人で留守番しているヒョンインはサンフンが来てくれるとやっぱり嬉しいのよね
キム・スンチョル パク・チャンスン
サンフンの父
サンフンが幼い頃、母親に暴力的だった父。
包丁を持ち出して母に向かって行った時サンフンの妹がかばって
刺されちゃうの
サンフンがおんぶして病院に走るも手遅れで・・・
それを追って家を飛び出た母は車に轢かれて他界
父は15年の服役を経て出所して来たばかり。
ハン・ヨンジェ イ・ファン
ヨニの弟
ヨニに対して暴力的でお金をせびるだけの高校中退のニート
ヨニの家庭も母が他界してるのよ。
この弟が憎らしかったわ~。
後半同級生の誘いでサンフンの部下として入ってくるの
ハン・ヒョンソク チェ・ヨンミン
ヨニの父
この方よくドラマで見かける方よね。
ヨニ父も幼い頃ヨニに手をあげ母がかばうと言う・・・
そしてベトナム戦争に行った父は帰って来てから戦争の後遺症で精神を病んでいて
母が亡くなった事も分からず娘の作ったゴハンに毒が入っているのかと騒いでいる始末・・・
幼い頃最悪な家庭環境で育ったサンフン。
母と妹を奪った父を許すこと無く生きているの。
長年の友達のマンシクの元で闇金の債務者の所へ取り立てに行ったり屋台をぶっ壊しに行ったり
学生のデモを荒しに行ったりとさながら出張で殴る蹴るを承ってる感じ
言葉遣いもそりゃ~悪くてね クソ野郎、クソアマもうそんな言葉のオンパレードですよ!
もう語尾にそれつけなきゃいられないのかよってぶっ込んで来る
そんなサンフン、歩きながらペッ!!って唾吐くのも常習者なんだけど!
ある日ペッ!!てやったらたまたま歩いていた女子高生ヨニのネクタイにかかってしまうのよ~
見るからに関わったらヤバそうなサンフンに対して臆することなく文句言うヨニっ
文句言われてネクタイの汚れ拭こうとしてヨニにビンタされるサンフンっ
容赦なくぶん殴り返すサンフンと気絶しちゃうヨニ・・・ オイオイ
さすがに気絶したまま置き去りに出来なかったのか目覚めるまで待ってるサンフン
奢ってもらったビールで殴られた所冷やすヨニ
横でツマミ片手に飲んでるサンフン
全くサンフンにビビる事なく連絡先を教えろと言って連絡つかなかったら暴行罪で訴えるから!
と息巻く
その後お互いの名前も境遇も知らないままヨニはサンフンに呼び出されサンフンの甥っ子と一緒に
3人で街で買い物をしたり屋台で食事をしたり。
普段1人で留守番してる甥っ子も楽し気~っ
ヨニも家には働いていない精神を病んだ父とこれまた高校も行かず働きもしないで
お金だけせびって暴力的な弟との生活。
高校生のヨニが家事から父親の世話まで一手に引き受けているからこのシーンが楽し気で
見ている方も何だか嬉しくなる。
荒々しいサンフンなんだけど明るくカラっとしたヨニに言われると割と従っててなんか可愛い
人との関わり方、愛情の表現なんかまるで分からないサンフン
殴る事でしか表現が出来ないのよね・・・
ヨニも家庭環境は最悪だけど表では明るく振舞い強気で生きているんだけど心の奥底のどこかに
同じ様なものが流れているのをお互い嗅ぎ取って不器用にも惹かれ合って行くこの感じ。
決して愛だの恋だの言わない感じが更に心に突き刺さる~っ!!
ここでそんなの描かれた日にゃ~
一徹になったわ~っ
この感覚「マイディアミスター 私のおじさん」と一緒ですよっ!!!!
心が通じ合って行く過程が本当に良くって。
お互いの前では涙も見せられて・・・
上っ面だけの繋がりじゃない感じにぐっとくる
お互いの居場所を見つけた感、見ていて良かったよ~っ!!!とウチワ振って
応援したい程っ
ヨニと出会って心の奥底のお互いの孤独感を少しずつ和らげて行ったのよね。
そして今後の生き方を見直す様にまでなったサンフン。
暴力を嫌って育ったサンフンが暴力をふるう仕事に就く暴力の連鎖が何とも言えない形で
辿り着くラスト・・・。揺さぶられました。
ヤン・イクチュンは監督、脚本、制作、編集、主演と5役
自分がずっと家族との間に問題を抱えていてそれのもどかしさを吐き出したいって想いから
この映画を作ったそう。
物語はフィクションでも映画の中の感情に1%の嘘もないと言っている程。
なんと自宅を売り払ってまでして製作費にあてたそう
そんな甲斐あって数々の賞受賞したそうで良かったよね~っ!!!
社会の底辺で暮らしていた2人がお互いが心のよりどころになる所に「オアシス」みを感じたわ
終わり方が全然違うけどね
見終ってもザワザワするこの感じなんだろう・・・絶対的に万人受けしないとは思いますが
私は来まくりましたっ!!!
そうそう・・・借金取り立てに行った先に・・・
大泉洋 オ・ジョンセさん居ましたよっ!!
「息もできない」 原題は「トンパリ」 クソ蠅って意味らしいです。
台湾版の息もできないって漢字にウケたわっ