11/07/04 忙しいあなたの代わりに新聞読みます 月曜コラム
野音特集 その2です
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11/07/04 Vol.1763 まぐまぐ、melma!、めろんぱん 合計読者数35000人
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[9] 月曜コラム「ON THE STREET CORNER」
松本由歌子:音楽フォトグラファー
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コラムの材料が豊富にある時は、それをゆっくりまとめる時間がありません。
忙しくすればする程、余る時間は少なくなってしまいますものね。書きたい事
があればあるほど、それを書くことができなくなるジレンマに陥ります。
今年の2月から3月にかけて、私の周りにはエキサイティングなニュースがたく
さんあったのですが、面白い話はじっくりと書きたいからと思っていたら大震
災が来て、そのまま紹介しそびれてしまってました。
そのひとつは、私が2008年からステージ写真を撮り続けているバンド、
「HATTALLICA(ハッタリカ)」のロンドン公演の話です。1891年にイギリス
で設立された「The Japan Society(日本協会)」主催による、日英文化交流事
業プログラムとして、彼らのライブ演奏が行われました。
HATTALLICAは、サマソニのサブステージ(アトラクションステージ)に4年連
続出演した、日本一のメタリカ・トリビュート・バンドです。正確に言うと、
初期の勢いがあった頃のメタリカをカヴァーしています。本家メタリカは今年
で結成30周年を迎えて、音楽性も変化し、円熟期に入っています。ステージラ
イティングは、世界一のレベルであり、巨大な会場での演奏は、まるでオリン
ピック開会式のセレモニーか何かのように派手にショーアップされていて、ま
さに大御所中の大御所の貫禄です。それだけに、彼らがまだ若かった頃の、フ
レッシュな雰囲気はもう味わうことができません。ですから、ハッタリカの若
さあふれるステージは、観客の失われた夢を復活させているのです。
しかし、ハッタリカのロンドン公演に集まったお客様は、特にメタリカのファ
ンばかりではなかったそうです。
2011年2月9日に日本を旅立ったハッタリカのメンバー4人は、ロンドン到着後
すぐにライブホール「Pipe Line」へ。ビリヤードやピンボールなどもあるバー
の地下にホールがあります。日本の「ライブハウス」の倍近くある広さに、
「お客様が少ししか来なかったらどうしよう」と緊張するメンバーとスタッフ。
10日の当日は、18:30からホールが開き、DJタイムが始まります。ハッタリカの
演奏は20:00から。それが19:00を過ぎても人々はいっこうにバーから降りてく
る気配がない。演奏直前に、広い広いホールに、まばらな数しか人がいないの
を見たメンバーは、このまま閑散とした客席を前に演奏をしなければならない
だろうと覚悟したと言います。ところが開演時刻となり、オープニングSEの
「続・夕陽のガンマン」が流れた後、ステージに現れたメンバーの前には、
350人を超えるお客様が。ソールド・アウトの満員だったそうです。まるで漫
画の「BECK」みたいですが、フィクションではなく本当の出来事です。
そして、ハッタリカの演奏が始まると、ライブホールは更に盛り上がったそう
です。在英日本人の姿は数人で、99%欧米人の観客は、こぶしを振り上げたり、
踊ったりしながら熱狂しました。その姿に、スタッフは感激しながらも「何故」
と不思議に思って、ライブ終了後に尋ねたところ、「ロンドンはロックの中心
地だ、俺たちはロックの目利きなんだ、演奏を聴けば良し悪しはわかるよ、
ハッタリカは最高だった」と、「ロックの聖地ロンドンをなめるなよ」とでも
言いたげな、誇り高く熱い、そして最高に嬉しい答が返ってきたそうです。
ギターを弾くその指先に、客席の熱気がビリビリと刺さり、全身が震えたと話
すメンバー。
2時間近いステージ終了後に沸き起こった、会場割れんばかりの大合唱。
「We want more!We want more!We want more!・・・・・」
アンコールは2回繰り返され、その後のバーでは更なる歓迎がメンバーを待って
いました。一緒に写真を撮ってほしい、サインしてほしいとひっきりなしで、
飲みきれないほどたくさんのビールをおごられたそうです。参加した日本人か
ら、「あなた達を誇りに思う、日本人がこれほどまでに欧米人を熱狂させられ
るだなんて、勇気と元気をありがとう」と言われた事も嬉しかったそうですよ。
「The Japan Society」の120年の歴史の中でも、間違いなく「最も熱い交流イ
ベント」だったそうです。
海外と比較して、日本国内でトリビュートバンドは、不当とも言える低い扱い
を受けています。その理由はいろいろ考えられますが、ひとつは、多くの人が、
ハイクオリティーな演奏と、ただ譜面をなぞるだけの「コピーバンド」の聞き
分けができていないせいだと私は思っています。しかしこれからは少しずつ改
善されて行くのではないでしょうか。日本にも「わかるひと」は絶対いるはず
です。情報が届いていないだけでしょう。今後に期待しています。
そんな、「ロンドンを熱狂させた」ハッタリカが、今年の野音イベントに初登
場しますよ。いきなり先鋒の大役を任されて、彼らも気合十分です。
【LEGEND OF ROCK at 日比谷野音 Vol.3】~JUST DO WHAT WE CAN~
ROCKの祭典!あの伝説のライブが蘇る!!
http://www.legendofrock-show.com/
7/24(日) 日比谷野外大音楽堂 (アナログ停波の24日です!)
開場12:30 開演13:00 前売り\3,500 当日\4,000
出演 : 順不同
◆JIMISEN as JIMI HENDRIX
◆MR.JIMMY as LED ZEPPELIN
◆VON HALEN as VAN HALEN
◆MAKIN'LOVE as KISS
◆タウン禅 as THE WHO
◆THE BEGGARS as THE ROLLINGSTONES
◆RAINBOW KNIGHTS as RAINBOW
◆PLATINUMSNAKE as WHITESNAKE
◆HATTALLICA as METALLICA
BARKSニュースはこちらです。
http://www.barks.jp/news/?id=1000070694
ハッタリカロンドン公演に関するリンクは以下です。
The Japan Societyの告知文
http://www.japansociety.org.uk/14975/night-of-rock/
イギリスのヘヴィーメタル専門誌「METAL HAMMER」の記事
http://www.metalhammer.co.uk/news/japanese-metallica-tribute-band-to-play-london/
コメントに、「Well I’ll be damned.(ぶったまげたぜ)」など。
ロンドンのライブホール「パイプライン」の公式サイト。かっこいいです。
http://www.thepipelinebar.co.uk/
ロンドンでの演奏を簡易動画で録画した観客がYouTubeに即時アップ。
http://www.youtube.com/watch?v=t0zmasxJSdw
http://www.youtube.com/watch?v=9CAkZWkrYBE
本格的な録音装置ではないので音質は再現できていませんが、雰囲気は伝わりま
す。
ハッタリカ公式サイト・・・ロンドンの写真が見られます。サマソニやラジオ出
演の写真も!
http://hattallica.com/
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http://ameblo.jp/yukko-i4r/entry-10434483856.html
補足コラム
今回の文章は、自分が帯同してなくて伝聞なので、まとめるのが大変でした!
でも、これはみなさんにどうしてもご紹介したかったのよね~
音楽フォトグラファー 松本由歌子のブログトップはこちら
ロックミュージシャンのステージ写真ほかをお楽しみくださいね