英國8月VJデー | 屋良有希のロンドン日誌 Yukki’s London Diary


屋良有希のロンドン日誌 Yukki’s London Diary


屋良有希(やうら. ゆき)、東京生まれ。アーティスト、ナチュラリスト、ロンドン住在。英国王立芸術大学院修士卒業(博物画生態学研究科)。大学臨時講師、ウェス・アンダーソン、を含む映画やTV、書、水墨、 出版の分野で活躍する、英国人の夫君がいる。関心事は自然と動物。 


 

屋良有希の

ロンドン日誌

Yukki's

 London Diary

 

屋良有希のアーティスト日誌」とし、過去、現在、未来の事柄、

エッセイ、またいただきました質問などをブログの中に

書いてもらうつもりでおります。

読者のみなさまに深くお礼を申し上げます。

今後ともよろしくお願い致します。

suekichibook フミコ. イチノ 

 

©By Yukki Yaura 屋良有希画


 

 

8月VJデー

 

 

VJデー

 

©BBC

⭕️⭕️の文字は覚えていないけれど、

日本の天皇が来ることを

拒む文字だった筈だ。

 

「これを着ていくのよ」

 と言われると、とても

複雑な気持ちがした。

 

彼女はこうして他のメンバーや

元英国軍人ベテランたちと共に

「Victory over Japan Day」、

対日戦勝記念日には溌剌

として出かけた。

 

もう、彼女はいないけれど、

おばあちゃまから買い受けた

ミキモトパールの真珠だけが

思い出となった。

 

(続く)

 

 

「VJデー」

 

©BBC

 

日本は1941年12月8日に

真珠湾攻撃を決行することによって、

第二次世界大戦に参戦、

ところがヨーロッパでは、ドイツが

ポーランドに侵攻した1939年

9月1日から大戦は始まっており、

1945年5月8日にドイツが降伏

した後も、日本は連合国

(英国・米国・ソ連など)

と交戦し続けた。

 

次々と枢軸国(ドイツ・イタリアなど)

が戦線から離脱していく中で、

最後に降伏したのが日本であった

ことから、日本が停戦命令を発布した

8月15日を「VJデー」 

と呼ぶようになったのだ。

 

©BBC

 

伊藤恵子さんが

「わが上海1942-1946」

という本を出している。

 

英語で書かれた厚い本を

麻生えりかさんが日本語縮小版

で翻訳をされている。

 

この本は、イギリス在中の歴史家

でもある著者が、史実に沿って

母親の4年余りの上海での生活を

もとに作り上げた小説である。

 

戦局の悪化にともない、窮乏し

ていく上海での生活、知られざる 

歴史がつづられている。

 

一人の日本人女性が家族を守り、

異国の人々と友情をはぐくみながら、

力強く生きる姿を活写した

日記小説である。

 

©RenaissanceBooks

 

伊藤恵子さんが書かれた

上海1942-1946での生活と、

ミキモトパールのおばあちゃま

が実際に置かれた立場が、

本書を読んでいると身近なスリル

ある本当に起こった歴史小説

以上にもっと恐ろしい

現実味を感じてしまった。

 

私たちが知らされていない

戦中時のこの物語は

一読の価値があると

思う。

 

 

伊藤恵子 

(イトウケイコ / Keiko Itoh)

「わが上海1942-1946」

ロンドン在住の作家、 歴史家。

 1950年、神戸生まれ。

 1970年に小林聖心高等学校を卒業後、

 米国へ留学。スワスモア大学で学士号、

 イエール大学大学院で修士号を取得。

 

ニューヨーク日本国連代表部を経て

国連本部広報局に勤務ののち、

1991年に 国連を退職し、

 ロンドンへ居を移す。

 

©RenaissanceBooks

 

 欧州復興開発銀行に勤務 、

 世界銀行ロンドンオフィスに

務めながら、 自分の家族の

背景に関する歴史研究に従事。

 

 2001年ロンド ン・スクール・オヴ・

エコノミクスより博士号を取得。

 主著に最初の著書 

The Japanese Community in

 Pre-War Britain: From Integration 

to Disintegration (Routledge, 2001) 、

母の戦時中の上海経験を基に

した小説、

My Shanghai,1942-1946

 (Renaissance, 2015) など。 

 

「VJデー」

 

©BBC

 

下記は数年前のBBCニュースから

日本の降伏によって第2次世界大戦が

終結してから75年を記念する

式典が数年前、8月15日、

英中部スタッフォードシャーに

ある戦没者追悼の

国立記念植物園で行われた。

 

VJデー: 英国は75周年を記念し、王族が賛辞を送る

 

チャールズ皇太子が、2分間の黙祷

(もくとう)を先導した。

 

後に皇太子の長男、ウィリアム王子

がBBCの終戦番組で国民に向かって、

「過去の教訓を学ぶ」よう呼びかけた。

 

©BBC

 

またエリザベス女王は、

「とても果敢に戦った」人たちに

感謝するメッセージを発表した。

 

女王は、「極東戦線が終結した時の

ことを覚えている私たちは、

その知らせを海外で任務中に

知った人も、故郷で知らせを

待っていた人も、あの時の歓喜に

あふれる光景と、圧倒的な安堵の

気持ちを決して忘れません」

と振り返った。

 

チャールズ皇太子は、スタッフォードシャー

の国立記念植物園で開かれた式典に、

カミラ夫人と出席。

 

©BBC 

 

日本軍による強制労働で多くの

連合軍捕虜が犠牲になった、

クワイ(クウェー)川鉄道(泰緬鉄道)

工事の犠牲者をしのぶ慰霊碑に、

花輪を捧げた。

 

チャールズ皇太子は、太平洋戦争

における退役兵士たちの奉仕は

「時代を超えて響き続ける」

と演説した。

 

皇太子は、イギリスでは1945年

5月の欧州戦線勝利を大きく

祝うあまり、その後もアジア各地で

日本軍と戦い続けた兵士や看護師

などが自分たちは「忘れられた軍隊」

だと不満に思っていたことに触れた。 

 

その上で、「確認しましょう。

皆さんは忘れられていません。

むしろ、私たちは心の底からいつまでも、

皆さんを尊敬し、感謝し、

大切にします」と強調した。

©BBC

 

現場で取材したBBCのジョン・マグワイヤ

記者によると、アジア各地で

日本軍と戦った約40カ国の連合軍の

多様性を浮き彫りにする式典だった。

 

英ウェールズやスコットランドの

部隊代表の横には、英陸軍のグルカ兵

や頭にターバンのシーク教徒兵

の代表が並んだ。

 

グルカとは、ネパールの山岳民族

から構成された傭兵のことで

英国軍の下で英国軍として

一緒に戦った。

 

インド楽器シタールの演奏や、

南アジア系イギリス人俳優の

朗読もあった。」 

 

©BBC

 

スタッフォードシャー国立記念植物園

 

英国やアメリカは愛国心が強く、

愛国心ある教育をされてきた。

 

日本人はというと、第二次世界大戦後

のGHQ民間情報教育局(CIE)による

「日本人洗脳工作」とされる

ウォー・ギルト・

インフォメーション・プログラム

による、教育のお陰で、

日本の旗を振ったり国歌が

歌えなくなってしまった。

 

私たちは、ここ英国に来ても、

アメリカ人や、英国人のように

胸を張って国家を歌えない。

 

何か後めたさがあるのは

なぜだろう。

 

私たち日本人が忘れようと

している戦争。 

 

英国人市民が毎年祝うVJDay、

彼らは戦って」命を掲げた

人々を忘れていない。

 

©BBC

 

なぜ

日本人の私たちは戦争で

自己の命をかけて戦った戦士

たちにお礼も言えないのだろう。

右翼だと指さされるのは

なぜだろう。

 

外国に住めば、歴史、文化を含め、

日本が素晴らしい国だと思う。

 

けれど、愛国心を堂々と

彼らのように示せない。

 

戦争の歴史を習わなかった

子どもたちが、自分で探って

調べていくと、戦争中戦争で戦った日本人、

彼らの愛国心、正義、精神や行動に

圧倒される。

 

これから、どんどん「本当の歴史」が

全ての日本人の目に触れる

ことを願っている。

 

当時の日本人がした本当の

姿を報道できる日が来てほしい。

 

そして、英国人が毎年開くV-Jデー 

(日本戦勝記念日)のように、

ウォー・ギルト・インフォメーション・

プログラムからすっぱりと外れて、

英国人のように、日本のために戦って

亡くなった日本人の勇士を讃えたい。

 

©BBC

 

 

英国では明日、8月15日毎年、

V-Jデー(日本戦勝記念日)

は行われ、続いていく。

 

 

(おわり)

 

 

ありがとうございました。

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