妄想でタロット〜女教皇から女帝への手紙〜 | ちょっと覚えて直感で楽しむタロット

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イメージやキーワードをちょっとだけ覚えて、直感をプラスしたら、
カードを読めるようになりました。


ふと思って

今日のブログタイトルになりました。



あり得ない設定だけれど、


タロットの大アルカナ

「2 女教皇」が、「3 女帝」に

手紙を書いたとしたら

どんなだろう?



というわけで、

タロット学習からは

横道にそれた内容となります。




私の妄想にお付き合いくださる

心に余裕のある方は

このままお進みください。






タロットの世界において、

「女教皇」と「女帝」は

対照的なエネルギーをもつ存在です。


神秘や直感、知識を象徴する「女教皇」が、

愛と豊かさを象徴する「女帝」に

直接手紙を渡すとしたら。





〜女教皇から女帝への手紙〜



親愛なる女帝へ


この手紙を

あなたに直接渡す機会をもてたことに、

私は深く感謝しています。


あなたが私を迎え入れ、

この聖域を離れて

あなたの世界に足を踏み入れることを許されたことに感謝します。



あなたの庭園は、

まるで命そのものの祝福のように

輝いていますね。


花々は咲き誇り、

果実は熟し、鳥たちはさえずる。


あなたが触れるものすべてが、

生き生きとした輝きを放っています。


私はいつも遠くからその景色を見つめて、

そこに広がる愛と歓びに心を寄せてきました。




私は沈黙の中で答えを探し、

目に見えないものの意味を問い続ける者。


けれど、時に思うのです。


知識や直感だけでは、

人は生きていけないのではないか、と。


あなたの世界にある温もり、

愛、血の通った感情。


それらは、私の書物の中には

決して収められないものです。




私は知っています。

あなたもまた、私の世界を覗き見ることがあるでしょう。


日々のよろこびの中でふと、

静寂の中に沈みたくなることはありませんか?


時には、言葉にできない何かを抱え、

答えを求めることがあるのではないでしょうか。



私たちは、異なる道を歩んでいます。

しかし、同じ世界の

異なる世界を司る存在でもあります。


あなたが育む命があるからこそ

私の知識に意味が生まれ、


私の沈黙があるからこそ

あなたの歓びがより輝くのではないかと思うのです。


この手紙を渡しながら、

私はひとつの問いを

あなたに託したい。



知恵と愛、

どちらが世界をより良くするのでしょうか?



その答えを、

あなたのやり方で見つけてください。


私はいつでも、

静寂の中であなたの返事を待っています。




敬愛を込めて

女教皇より







手紙を手渡す瞬間、


「……ありがとう、女教皇」


女帝は微笑みながら、

そっと手紙を受け取った。


指先が一瞬だけ触れ合い、

女教皇はかすかに頷く。



「この問いに、

私は私なりの答えを探してみるわ」



そう言って

女帝は手紙を胸に抱きしめる。


その瞳には、

ただの喜びではない

何か深い思索の光が宿っていた。


女教皇は静かに微笑み、

静寂の中へと戻っていった。




 

 

 

 






 

ここまでお読みいただき

ありがとうございました。