こんにちは
今日もご覧いただきありがとうございます♡
元中学校特別支援学級主任教諭 33年の経験から
あなたの悩みを解決に導く 柳 弘子 です！
もうすぐ卒業式ですね
支援学級も全体で学習する機会が減り
３年生は卒業式に向けた
特別時間割の中で生活します。
Ｊ君という男子生徒がいました。
中学１年生の彼に初めて会った時
斜めに構えて
人を小馬鹿にしたような態度
誰に対しても失礼な物言い
そして、大人を全く信じていない
そんな様子でした。
多動で､自分より弱い友達には
高圧的に出るし
大人に対しては、いつも反抗的
休み時間に友達と
仲良く遊んでいるかと思えば
すぐにケンカになり
授業中も騒いで
なかなか大変でした
小学校での転校も何回かあったので
落ち着いて生活したり
じっくり学習に取り組んだり
仲の良い友達を作ったり
という経験が少なかったのでしょう。
また、彼の特性に合った指導がされず
何か問題を起こせば
「全部Ｊ君が悪い」
で片付けられていたようです。
だから、Ｊ君自身
学校に対して良いイメージが
なかったのだと思います。
私たちは、とにかく
この学級は安全・安心な場所であること
学級の生徒は仲間であること
先生達は味方であること
をわかってもらいたいと思って
Ｊ君に関わっていました。
ただ、とにかくトラブルが多いので
毎日毎日丁寧に関わっていくのは
強い気持ちと体力が必要でした。
彼が変化し始めたきっかけは数学でした。
それまで落ち着いて学習に取り組む経験が
少なかったので、かけ算が出来ませんでした。
ところが、学び始めると「できる
わかる」
ぐんぐん力をつけていき
自信もつけていきました。
また、運動神経が良かったので
体育の授業を楽しみ
体育係の仕事も引き受け
学級の中での自分の役割を
果たすことに喜びを感じるようになりました。
気の合う友達もでき
（よく一緒にイタズラもしていましたが）
苦手なことにも挑戦するようになりました。
大嫌いだった作文が少しずつ書けるようになり
中学３年生の３学期の一番最初の日記に
柳先生は､今まで僕が何をしても
絶対にあきらめずに、いつもささえてくれた。
感謝してます。
これから、卒業まで自分のやることを
しっかりやっていきます。
と書いてありました。
嬉しかったですね
この日記で、大変だった日々のことは
全部楽しい思い出に変換されました
卒業後Ｊ君は高校に通いながら
ファミレスでアルバイトを始めました。
もともと料理を作ったり
食べるのが大好きだったのでピッタリ
その年にもらった年賀状に
先輩に言われて、デザート担当しています。
オレ、結構頼りにされているんですよ。
と書かれていました。
教育の力は本当に素晴らしい
最後まで読んでくださり、ありがとうございました♡
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