こんばんは 柳 弘子です
私が勤務していた特別支援学級は
知的障がいという種別の学級でした。
支援学級の中では、多分この学級が
一番多いのではないでしょうか。
また、情緒学級、ことばの学級などもありますが
学級数では少ないです。
特別支援学級は特別支援学校と違い
公立の小中学校の中に併設されています。
固定学級と通級学級と分けられ
知的学級は固定学級
つまり、1日の学校生活を固定された学級で過ごします。
一方、情緒学級やことばの学級、難聴学級などは通級学級
普段は通常学級で過ごし
1週間のうちの決まった曜日に通い
そこで少人数で学ぶのです。
学校の勉強にはついていけるけれど
社会の中で他者との関わりに困り感のある生徒が
情緒学級の中で学んでいます。
固定の情緒学級もいくつかあります。
さて、私の学級には色んなタイプの生徒が在籍していました。
知的障がいが、中等度~軽度という診断を受け
ある程度言葉でコミュニケーションがとれる生徒たちです。
学習に関しては、「自分の名前がやっと書ける」生徒から、
「簡単な物語を理解して、自分の考えを書いたり話したりできる」生徒
まで在籍していました。
また、「1桁の足し算・引き算ならできる」生徒から
「一次方程式まで解ける」生徒もいました。
歌を歌う時、音程を絶対に外さない生徒
常に同じペースで3000メートル走れる生徒
雑巾がけがとても上手な生徒
おにぎりをとても上手ににぎれる生徒
クロス刺繍で2年間かけて素晴らしい作品を作れる生徒
・・・etc.
一方、「基本的生活習慣が確立されている」生徒もいるし
「身の回りのことが自信をもって一人でできない」生徒もいました。
また、「集団の中で仲間と一緒に行動できる」生徒もいれば、
自分の思い通りにならないとパニックを起こしたり
一つのことにこだわりが強かったり・・・
特別支援学級の生徒は、本当に色々な個性をもった生徒ばかりです。
そんな個性のある中学1年~3年までの生徒が
一緒に生活します。
コミュニケーション力が未発達のため、トラブルも毎日起こりますが
それこそが、人との関係を学ぶチャンス!
3学年が同じ教室で学習すると、1年生は上級生を見習います。
そして、上級生は下級生のお手本になろうと
本当の意味で上級生になります。
4月は、1年生と2・3年生との生活力の差が、とてもはっきりします。
上級生が成長し、なんと頼もしくなったことか!と本当に嬉しく思います。
そして、これから1年生がどれだけ成長するかも
とても楽しみです。
特別支援学級のあれこれ
もっと知りたいこと
普段から持っている疑問・質問などなど
ですっきりしませんか?