こんばんは 柳 弘子です

 



体験入級の日は、6年生が緊張する日ですが

中学生にとってもすごく緊張する日なのです。

 

朝学活での打ち合わせが

終わるか終わらないうちに

6年生は引率の先生と保護者と共に来校します。

 

3年生は玄関で保護者を迎えご案内

児童を1年生に引き渡します。

 

1年生はその児童の座席や荷物置き場

日課表の書き方のお世話

 

2年生は1年生を見守る係ですが・・・

 

6年生のH君に日課表の書き方を教えているIさん

上手く書けなくて少し対応に困っています。

 

2年生のJさんに

「ちょっとIさんのところへ行って手伝ってください」

とこちらから声をかけます。

 

ある程度うまくいくとJさんはこちらを見て

「OK、ありがとう」と目で合図

 

Jさんはさっと身を引いてまた見守ります。

 

「Jさん、ありがとうね」

 

目と目でわかり合える本当に幸せな瞬間です!

 

 

自己紹介の時は

その場に立って行うのですが

 

「保護者席は生徒の後ろなので顔がよく見えない。

だから、保護者にも見えるように

後ろを振り向いて会釈すると感じがいいですね」

 

と事前に話しておいたのを覚えていたK君

 

自分の名前の後に

「よろしくお願いします」と言って

頭を後ろに向けて軽く会釈をしました。

 

すると、次から次へと連鎖していきました。

 

いつの間にかみんな大人の顔になっていて

私も惚れ惚れしてしまいました。

 

リハーサルでは原稿を読む時

つかえてしまったこともあったけれど

本番では無事に学級紹介も終わり

2~3校時は中学生と一緒に授業を受けます。

 

ある年は、体育だったり音楽だったり・・・

またある年は美術だったり技術だったり・・・

 

小学生は中学生についていこうと必死です。

 

また、中学生もみんな

自分の中の「一番善い自分」を出そうと一生懸命です。

 

 

そんな姿を見ていた保護者の方から

 

「中学生ってこんなにちゃんとしていて、落ち着いていてすごいですね。

 うちの子みんなについていけるかしら?」

 

「大丈夫です。みなさん、最初はそうおっしゃるのですよ」

 

 

その話を後日学級で話すと

みんな嬉しそうで得意気な表情になりました。

 

最後に、6年生は先輩たちの姿を見て

 

「立派な中学生になるぞ」

という気持ちで

小学校の卒業までの日々を

しっかり生活すること

 

を約束して帰校しました。

 

 

6年生が帰った後緊張の糸もほどけて

「あ~疲れた!!」

 

「私が6年生の時も緊張したけれど

 今日はそれ以上に緊張しました」とKさん

 

緊張することは、それだけ意識が高いこと

善い姿であろうとするために起こることなので

とてもよいことなのです。

 

この行事を通して

 

上級生、最上級生になり

行動でお手本になるという気持ち

 

が固まったようです。

 

 

いいですね!!

大変いいです!!

 

学級全体が引き締まります。