こんにちは 柳 弘子です
新年度が始まると、まず「担任表明演説」
なるものをします。
この1年間
担任としてどんな学級にしたいか
生徒にどんな学校生活を送って欲しいか
など、担任の思いを話すわけです。
支援学級でもやりますが
これがなかなか大変。
色んなタイプの生徒がいるからです。
50分しっかり話を聞いて内容を理解できる
10分くらいなら集中できる
内容をほとんど理解していない
また、言葉通りの意味を取ってしまうので
なかなか冗談は言えません。
基本的に短期記憶が苦手な生徒が多いので
一度にたくさんのことは理解できませんし
長~いお説教は通じません。
私たち担任が気をつけていることは、
全体指導の時
わかりやすい短い言葉で
内容・動作は3つ以内
例えば
「国語の教科書をカバンにしまい、数学ファイルを持って
多目的室に集合しましょう」
という指示を出したとします。
この指示の中には3つの動作が入っています。
1 国語の教科書をカバンにしまう
2 数学ファイルを持つ
3 多目的室に集合する
実際には
カバンを多目的室に持ってくる
国語の教科書を多目的に持ってくる
国語と数学のファイルを多目的室に持ってくる
とやってしまう生徒も少なくありません。
もちろん正確にできる生徒もいます。
学級の仲間関係ができてくると
言葉では理解できなくても
周りの生徒のまねをして適切な行動をとれたり
間違っている生徒に対して
「それじゃなくて、こっちだよ」と
教えてあげたりする場面も
見られるようになります。
だから、学級作りはとても大事です。
学級集団が良くなると、生徒一人一人の力も育ちます。
一人一人が育つと、さらに学級集団の質も高まります。
生徒は集団の中で育ちます。
私がずっと生徒とともに取り組んできた
3つの合い言葉
それが、私の「担任表明演説」になります。
生徒たちも結構気に入ってくれて
色んな場面で言葉に出し合っていました。
それは、また次回ということにしましょう。