鞍岳下山後、智者ヶ峰(標高393.5m)に立ち寄りました。

智者ヶ峰山頂付近には巨石群があり、

その中の手水石、ワクド石、御神体石

塀風石、方位盤石、鬼の岩屋、旗立石の

7つの岩には名前が付けられています。

そして御神体石には「秋葉大権現」と彫られています。

山頂一帯の巨石群の聖域内は、霊感のない私でも

明らかに空気感が違うように感じます。

 

巨石信仰の地だからでしょうね。

 

秋葉大権現は駿河の秋葉神社を総本山とする修験道の神で、

火伏せ(防火)の霊験があるとされます。

本山の秋葉神社のご祭神が火の神様、

火之迦具土大神なので、

ご利益は火災消除、火防開運、諸厄諸病の消滅などです。

 

 

(現地解説板より)

智者ヶ峰 秋葉大権現縁起

智者ヶ峰秋葉大権現の総本山は、静岡県周智郡

春野町にある正一位秋葉神社(秋葉大権現)で

火を司り給う神社であり、又昔山伏の修練場でもあった。

昔戦国時代は現在のような情報社会ではなく

専ら山伏が宗教の布教と、その強靭な心身の

鍛錬に物をいわせて全国の情報を

秋葉大権現に集め、それを当時の武田信玄に

提供しておったので、信玄はその功に報ゆるに

大権現を大名扱いとし3万石に封じておったと

いわれている。

全国に派遣されている山伏の根拠地の内、

鎮西(九州)は肥後のこの智者ヶ峰と、

肥前の島原であった。

現在この地には御神体の巨石に

「秋葉大権現」と刻みこまれていて、

周囲には昔のままの、手水石、

旗立石等七奇石がある。

頂上よりの眺めは絶景で、熊本市や有明海を

一望することが出来る。

 

(昔話)

又次の様な昔話も伝えられている。

昔、京都の天皇の王子が御法度である

奥女中に手を初めたので、

鎮西のこの地に流された。

女中は王子を慕って、

はるばるこの地を訪れ、

黄金塚(四丁分岩下、菊池18外城の一つ)に

居た王子と再会し、この地、智者ヶ峰を

二人は安住の地とし周囲の山を

焼畑として生活していたが、外からも

だんだん人も集まって楽しい村造りが出来た。

なにせ焼畑農業であるので次第にやせ地となり、

二人はこの地を村人に与えて、

鹿本の埋原長者を頼って行ったという

昔ばなしがある。

平成5年12月16日 

文 旭志村文化財保護委員長 岩根貞良

 

智者ヶ峰の七奇石

1手水石 2ワクド石 3御神体石

4塀風石 5方位盤石

6鬼の岩屋 7旗立石

旭志村

(以上、解説終わり)

 

 

さて秋葉大権現は火伏せ(防火)の神です。

鼻の下を伸ばしているオヤジは、

おねーちゃんと火遊びしてはいけませんよ。

 

くわばらくわばら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#智者ヶ峰 #秋葉大権現