天念寺耶馬下山後、中山仙境に向かいました。
国東半島の西夷と東夷の2つの谷の間には、
300m級ながら岩峰、奇岩織りなす絶景の山群があり、
中山仙境(夷耶馬)と呼ばれています。
最高峰は、標高316.9mの高城です。
西夷には梅の木磨崖仏が。
東夷には六郷満山末山本寺の霊仙寺、
六所神社、実相院が並び、
中山仙境は古来、山岳宗教の霊場でした。
国東半島は六郷満山と云われた仏教文化が栄えた地で、
高城登山道もかつての修験道の峯入り道で、
数々の石仏が点在しています。
岩尾根上には無明橋(むみょうばし)という
板状の石を2枚合掌させた橋が架けられています。
仏教では煩悩(ぼんのう)の根源を「三毒」と云います。
三毒は、貪(とん)・ 瞋(しん)・癡(ち)です。
「貪」は欲、「瞋」は怒り、「癡」は妬みのことです。
この三毒を根源として、108もの煩悩が生まれます。
仏教では煩悩を克服すべきものと考え、
煩悩を消し去り無心となる修行を行いました。
その行場の一つが、国東半島の
険しい岩峰間に架かる「無明橋」です。
無明とは仏教用語で、「迷い」のことを云います。
無明橋は煩悩が消えれば安全に渡れるとされますが、
谷底に転落すれば、命は助かりません。
でも中山仙境の無明橋は、
東側は断崖絶壁の千尋の谷ですが、
西側には迂回路があります。
だから微妙橋になっています。
さて私は無明橋から足を踏み外しませんでしたし、
人生から足を踏み外すことはありませんでした。
ぎりぎり踏みとどまっています。
元KAT―TUNの田中聖、アンジャッシュの渡部健、
キックボクシングのぱんちゃん璃奈さんらは
人生から足を踏み外してしまいました。
足を踏み外した有名人は、
煩悩と黒歴史を消さないといけませんね。
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