日田市大山町の鳥宿山(標高546.7m)は古くからの霊山で、
山頂には大山庄の庄社であった鳥宿(からとまり)神社が鎮座しています。

御祭神は天忍穂耳尊、武盤建尊(神武天皇)、応神天皇、高良玉垂命(建内宿禰)、
菅原道真の5神であることから、鳥宿五社権現とも呼ばれています。

神社一帯にはスダジイを優先種とする自然林が広がり、
日田市の天然記念物に指定されています。

その自然林の中を歩く遊歩道が整備されており、東西には展望台も建てられています。

また中腹には御池があり、この水は江戸時代の大飢饉の折、住民を救ったとされています。



鳥宿神社


鳥宿神社

東展望台

御池

鳥宿神社

鳥宿神社案内板

(現地案内板より)
鳥宿神社の由来
文武天皇の慶雲2年(紀元705年)役の小角が善瞳鬼と共に
紀州熊野から豊前英彦山に巡来して峰を拓き給へ更に当山に来住すること7年、
鳥宿山を開拓して神山霊場とした。

寛和元年(紀元985年)日田郡司大蔵永季が社殿を創建した。

永季より16代の郡司大蔵永秀、永隆兄弟が源平の戦いで平家方に捕われた時、
五社権現の助けにより難をまぬがれ、大将義経のもとに帰って戦功を建て、
凱旋して鳥宿山に社殿を建て、神霊を斎き奉り、
大山庄の庄社として崇め祭らせた。

建久5年(紀元1194年)当国太守大友能直が当地に下向の折、
三苫若狭に命じて宝殿を再営させた。

応永6年、永正2年の2度に亘って鰐口が奉納され、
之は現存して県の重要文化財に指定されている。

天正年間(紀元1580年代)竹田岡城主田北紹鉄が城を築いてたてこもった。

慶長年間(紀元1600年)○○建替、享和3年(紀元1803年)社殿建替、
そして昭和4年(紀元1929年)現在の銅板葺社殿に建て替えた。


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