福岡県築上町の女鹿清水(みょうがしょうず)は、
広域農道沿いにあります。
観音堂横には、名水が湧き出ており、
多くの人が水汲みに訪れます。
観音堂の縁起には、次のような話があります。
昔、炭焼人が村人に射られ足に傷を負い息も絶え絶えな
母鹿と乳飲み小鹿の親子の哀れな声を聞き、
傷ついた親子鹿を湧水で傷の手当し助けました。
その夜、炭焼きの男が疲れてうとうととしていると、
笑みを浮かべた観音菩薩が夢枕に立ちました。
「今日は危ない所を助けてもらいありがとう。
あの清水で傷の手当をしてもらったお陰で
体もいえて親子共々助かりました。
本当にありがとう」と言い終わると
観音様の姿が消え、男も目が覚めたと云います。
男はあの時の鹿の親子は観音様の化身と知って
今の清水庵に祠を建てねんごろに観音様をお祀りしたそうです。
観音様は「乳の観音」として知られ、
乳の出、子授かり、雨乞い、疫病平癒などに
ご利益があるそうです。
正式には、女鹿清水庵観音堂と云い、
女鹿清水庵奉賛会が清掃維持しています。
女鹿清水(築上町HP)
http://www.town.chikujo.fukuoka.jp/Kanko-Maps/shokai/myouga.html