全くの初心者なのに、

モルック東京大会に出場を果たした

初心者チームの我々。

 『モルック大会(前編)』日々の運動不足を解消するために、モルックの練習を始めたのだが、 練習を始めた友人達は、ズブの素人なのに真っ先にモルック東京大会に申し込んだ。 参加するからに…リンクameblo.jp


記念すべき1回戦は、

通称「3バツ」の、0スコアを喫する。

 ※1本も倒せない投擲が、3回連続すると

強制的に"失格"になること

 

なんとも幸先の悪いスタートとなったが

日頃の練習成果を生かせるのか

「なんとかなれーッ」の面々・・・

 なんとかなるのか!?


(モルック東京大会の予選では、

4チームが2試合行い、

総スコアが多い順にトーナメント進出となる)


初戦の惜敗を乗り越え、

続く2戦目では、ゲーム展開にも恵まれ、

30点後半をマークしたまま

無事に投げ終えることができた。

 

思えば、3バツの原因として

グループ競技のなかでは、最も不可欠な

「戦況分析」の時間を

十分に取れなかった点が大きい。

 

モルックは、ルール上、

選手が投げたモルックや倒れたピンを

対戦チームのメンバーが

拾いに行ったり、起こしに行くことで

ゲームが進んでいる。

 

そのため、プレイヤー全員が、

率先して、次のゲームへの準備を

行わなければならない。

 


なんとかなれーッの面々は、ことさらに、

フリスビードッグ気質が強いため

我先に拾いにいってしまうのだ。

 

外側から見ると挙動が良くわかるので、

どのスポーツにも、

偉そうな「監督」のいる理由が

理解できないでもない。

 

それにしても、会場を見渡すと、

チームオリジナルTシャツを身にまとった

人たちが多いことに驚く。

(対戦相手の、大乱倒モルックブラザーズの方々。初戦で50点クリアされていた)

 

サッカーや野球のような

ユニフォームという性質のものではなく、

連帯感を出すための装束。

 

なんというか意気込みがすごい。

民族の違いを感じる。

 

後々、調べたことだが

モルックの、リーグ上位となるチームは

メンバーのランダム缶バッジを

販売しているところもあるという。。

 

私たちの試合は続き、

第二回戦では、おそらく我々のブロックで

一番強い、「モルック町田」さんと

対戦することになった。

 

このモルック町田さんは、たぶん

練習量や技術が他のチームより

群を抜いていて、


ルールはもちろん、スコア記録なども

率先して行っていただいた。


(モルック町田さんの手際良いスコア記録に感心するメンバー)


モルックに強さがあるとしたら、

いわゆるエースストライカー的な

カリスマ性はあんまり必要なく

 

堅実に点を稼いでいく、

ディフェンダーみたいな

ゲームメイク力なのかもしれない。

 

あんまり大差があくこともなく、

しかしいつの間にか、

王手をかけられているといった

具合である。

 

ここで、私たちも初めて知ったのだが、

実はモルックは、棒を投げた人間が、

投擲ラインを越えて、

投げたモルックを拾いに行ったり

倒れたピンを起こしてはいけないらしい。

 

つまり、投擲を終えたプレイヤーが

なげるラインを越えたところで

既に"不正"となるというのだ。


前述した、「モルックは他のプレイヤーが

ピンを起こしたりモルック棒を拾って

次のゲームに備える」という習慣があると

うっかりやってしまうペナルティとのこと。

 

特にお国柄か、日本人は特にこの

ペナルティを食らってしまうらしい。

 

対戦相手のチームも、2回ほど

このエラーが出てしまい、

注意されていたのだが、


とうとう3回目のときには、

ペナルティにするかどうか、

全チームで協議することとなった。

 

そのとき、モルック町田さんから

「〈なんとか〉さんはどう思いますか?」

と、聞かれたときには、我々一同

ちょっと笑ってしまった。

 

チーム「なんとかなれ―ッ」は、略すると

「なんとか」さん、となるらしい。

 

エラーをしたチームからも、

ペナルティにしてください。と

フェアな申告があったため、

結果的には、そのような処置となったが、

 

これは、不正防止のためにも

設定されたルールであるため、

自分たちも、明日は我が身と思いつつ

この経験を持ち帰るようにしたい。

 

ちなみに試合は、

モルック町田さんの全勝となった。

ゲーム進行へのサポートといい、

ほれぼれするようなプレイである。

 

さて、第三試合。


つまり私たちの最後の試合では、

結構な強チームが入り混じる戦いとなった。

 

対戦相手は、

大学生サークルっぽいチームと、

スポーツマンチームと、会社チーム。

 

スポーツマンチームの

さわやかなお兄さんは、


「なんかなれーッって

いい名前ですよね。

世の中のことは、

大抵なんとかなりますよ!」と


白い歯をニカッと見せて

笑ってくれたので、好きオブ好きだった。

 

こんな「陽」の精神の持ち主が

当たり前に生きているのが

モルックの世界なのだ!まぶしすぎる。

 

一方、対戦相手となる会社チームは、

「部長」「リーダー」「平社員」という

肩書きが書かれたTシャツを着た3人と、、、


「下僕」と書かれたTシャツを着た、線の細い、新入社員らしき男の子1人の構成。


ゲームプレイ中も、

殺伐こそしていなかったが、

すごい縦社会の社風が

ビンビンと感じられた。


我々、なんとかなれ―ッ全員の脳裏に、

(この会社で働きたくねえ・・・)という

思いがよぎったのは言うまでもない。


モルックというダイバーシティ鍋。

我々が思ったよりも、底が深いらしい。


しかし、この「下僕」と書かれた男の子は、

けっこうデキる下僕で、勝ち点となるピンを

コントロール良く倒したり、


率先してピンを起こしたりと、

動きの良い子だった。


どうか、タフに生きていって欲しい。


(試合終盤の様子。かなり離れた高得点ピンも、ガンガン狙わなければ勝てない)


試合は、接戦の末、

スポーツマンチームが勝利。

トーナメント戦へ進むこととなった。


我々の戦績は、本当に初戦をのぞいたら

30~40点をマークし、ひとまず

試合には出ても恥ずかしくないレベルで

モルックを習得できたことが分かった。

 

他のブロックを見てみても、

やはりトーナメント戦に進むためには

少なくとも3回は、50点を取って

試合に勝つ程度の実力が

命運を分ける水準のようだ。

 

私たちは、初戦の0点が響き、

「グループ最下位にならない」という、

目標もむなしく

グループ最下位を喫することとなった。


しかし、チームとして勝っていくための、

方向性も見極められたのも

今後の大きな糧となった、、、、


のではないかと思う。

(私は始終カメラマン参加のため)

 

(モルックが可愛く見える。

特に高得点のピンであればあるほど可愛い)


こうして、モルック東京大会は

幕を閉じた。モルックは、まだまだ

黎明期のスポーツなので、

いろんな投法や、ゲームメイクを参考にしつつ

長く続けていけたらと思う。

 

棒を拾ったり投げたりという動作も

根気よく続けていると、

結構体力の衰えから

自分を遠ざけてくれるような気がする。

 

しかし、最近は

命の危険を感じるほどに暑い。。。

 

基本的に、アウトドア型のモルックは、

練習すなわち死の可能性があるため、

とにかく夏のうちには、

インドア型のスポーツも

なにか探していきたい。

 

07.04 柚木

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■老木をモルックのごと倒せなばわれらの聲(こゑ)もうちひろがるか

 

今週は参議院選挙に、必ず行きます。