いつもあいつのことを思い出す
同じ時を生き 同じ涙を流し
同じ命を生きていた あの頃…
俺はずっと考えていた
生きることの意味
死ぬことの答え
そして あいつと俺のことを
これは、KinKi Kidsの堂本光一、堂本剛W主演の連続ドラマ、「若葉のころ」(TBS系・1996年4月~)の冒頭で、 ビージーズの「First of May/若葉のころ」に乗せて、剛君演じる相沢武司がひとり語りをするセリフです。

KinKi Kidsにハマってから、二人が出ていたドラマは
過去にリアルタイムで見ていたものも、
当時見ていなくて、初めて見るものもいろいろ見ましたが、
こちら「若葉のころ」は、どうも「人間・失格」と同じ匂いがして
(とにかく剛くん演じる武司がいいヤツなのに
苦労していて可哀想という点で、キャラ設定が
武司≒誠
甲斐≒留加
っぽい)
途中まで見て、見るのをやめてしまいました。
ちなみに「人間・失格」は、剛くん演じる誠への
いじめのシーンが辛すぎて、拒絶反応で2度と見れません。
「若葉のころ」は、武司が育ての親を刺してしまう回まで見て、
「もうムリ~」ってギブアップしたんです( ̄~ ̄;)
そうしたら、先日某動画サイトで全話見ることができると知って
時間の空いた時に、ちょこちょこ見て、最終回まで見終わりました。
後半は怒濤の展開で、一気に見てしまいましたよ(゜ロ゜; スゲーな…
見終わってから思ったのが、「人間・失格」と「青の時代」を
足して2で割ったような話だな、と。
とにかく内容が…苦し過ぎて…武司が切ないやら可哀想やらで
観ているのが辛かったです(T-T)
剛くん、演技力が凄いから余計に… ほんと、見ていてキツかった。
よく頑張って見たな、私。
盗んだメロンを弟や妹が無邪気に喜んで食べる傍らで、
泣きながらそれを食べるシーンなんて、切ないし、
甲斐に裏切られたことを知った病院のシーンとか、
その後、人を信じることをやめ、心を捨て冷酷になる変貌っぷりとか、
相沢父の葬式後に弟妹名義の通帳と生徒手帳を見つけて泣くシーン
それ以外にも、 繊細で不安定な感じの細かな演技が上手くて
つい引き込まれてしまった。
泣き方も、わざとらしくなくて、役に感情移入しているのか
自然と泣いているみたいで凄い。
他のドラマでもそうだけど、抑えたところから怒鳴る演技が秀逸だよね。
剛くんの演技が良いのはもちろんなんだけど、
優等生の甲斐の、弱々しく心が揺れる感じで
母性本能をくすぐるようなところ、
それでいて、どこか冷めたような感じというのは、
光一くんにしか出せなかったのかな、と思う。
中でも、甲斐が、女性を愛する時の目が素敵でした(*´∀`)
「すぐに大人になるから、俺じゃだめか?」(←こんな感じの)
「俺が一生かけて君を幸せにする」(←こんな感じだっけ?)
青クサイ甲斐のセリフに、きゃ~(〃▽〃)♡ ってなりました。
教師に食われて、童貞奪われるわ、親友の彼女と寝た挙げ句、
妊娠させちゃうわ、甲斐くん、どんな??( ̄▽ ̄;)
世間知らずで、気持ちの優しい坊っちゃんで
武司には「友達だから君を裏切ることはできない」と言って
味方だよと見せかけて、実はえーっ

しかも、武司が最も信頼している泉ちゃんと二人して、いない所で
そりゃないよ、と、凄く胸が痛かったです。
最後は武司が心を取り戻して、二人を許すのが
いいヤツ過ぎだよ~(T-T)と思ったり。
最後の最後で、甲斐が目覚めて終わるのが、唯一救いかな。
あの武司の笑顔は良かった(*´∀`)
脇を固めるキャストの方も凄かったなぁ。
根津甚八さん、ドラマだとわかっていても、本当に嫌でした(´・ω・`)
宅間伸さんの、野心家のギラギラっぷりも凄かったし
更正院の教官役の斎藤洋介さんもハマっていましたね。
妹、幸ちゃん役の子役の演技も良かった。「ぽっかぽか」の子ですね(^^)
あ、女教師役の人の演技は棒読みで酷かった( ̄▽ ̄;)
これだけドロドロしたジェットコースター展開なのに、
エンディングの『Friends』をバックに、バスケをする二人が
爽やかで、あの笑顔は反則だよなぁ、と思ったり。
こういうドラマは、今だとなかなか無理なんだろうね…
今は、演技力が無いただ話題性だったり、
芸能事務所が圧してるだけのキャストで、
漫画を実写化するだけで、予算かけてないんだろうな、
というのが多くて。
今年1月~3月にやっていた、綾瀬はるか主演の金曜ドラマ
「わたしを離さないで」は面白かったけど、最終回見終わって
モヤモヤしたのよね。
20周年に入るこのタイミングで、単発でもいいから、
KinKiのW主演で、内容の濃いドラマ、また見たいな。