http://www.ft.com/intl/cms/s/0/6015e8f6-631f-11e5-a28b-50226830d644.html#axzz3ml5rdTu3
はい。3年前からずーっと言い続けてきた事を改めまして。
リフレだのメガ緩和だの、日本で上手く行く訳無い事は初めから分かりきっていたでしょうに。
幾ら言っても高度経済成長のジャイアン発想から抜け出せずに経済を滅茶苦茶にしておいて、20%増しの成長を目指すって、タチの悪いギャグはいい加減止めてくれ。
<追加>
と、ひとしきり吠えた投稿後に、コメント欄に書いた事なども補足として。
まず、標題のコア指数(生鮮食品除く)は、2014年4月から、年初2カ月を除く1年2か月、ずっとマイナスもしくは横這いを続けており、コアコア(エネルギーも除く)ではさらに遡って2013年11月からほぼマイナスもしくは一貫して横這いだったのが、こちらはむしろ年初にようやく上向きに転じてきています。
2%のインフレ目標への到達は数字上更に困難になったことは間違いないですが、ここに至って中身が急激に悪化した訳ではありません。結局アベノミクスやメガ緩和の成功など、1ミリも無かった、という最初から分かりきっていた話に過ぎないのです。
3年間聞く耳持たないリフレ派などとの不毛なやり取りに飽き飽きし、まあこれだけ結果が出たのだから反省に基づく検証が行われて対策が・・・と思いきや、性懲りも無く新三本の矢などとクダラナイ事を抜かすあまりのアホぶりにブチ切れました。
まさか、 成長も何も無い、経済構造の抜本的な改革も行わないままハイパーインフレにして利払いも急増して、The Endにする気か!と。
以下は、以前当ブログ記事でも一部書いた事で、講演などでも何度か御話していますが、改めて、金融緩和は当然必要だけれども、その量を含めた舵取りには、適正量とその受け皿となる適正な経済構造をきめ細かく判断せねば駄目だと言う話を。
要するに、前総裁の白川さんもシッカリ(実際凄い量の)金融緩和をやってきた、という事ですね。
そしてリーマンショックと3.11を適切なコントロールで乗り越えて、内閣府が言った通り、2012年11月に底打ちさせていた、そこに馬鹿げた過度の流動性拡大で無理やりカンフル剤を打ちまくったせいで、むしろ需要を減退させ問題を悪化させたのが黒田緩和です。
実際白川さんの在任期間約5年間で、マネーストックの信用創造は2倍以上、約218%です。黒田さんの就任2年4カ月で49%とは比べ物にならない。同期間、白川さんが退任する前の2年4カ月で比べてみても1.44倍、144%、つまり黒田さんの三倍実績を出している訳です。
いざなみ景気(2002年2月~2008年2月)のマネタリーベース増加が6年間でたったの6兆4000億弱に対して、白川さんは5年間で51兆円増やしている、それだけアグレッシブな金融緩和でも、3.11などで委縮した設備投資が笛吹けど踊らず状態だった、それを200兆円増やせば踊るんだ、という単細胞な発想がオカシイと思わない方がアホです。