Facebook投稿記事より㊺ーたかが経営者、されど経営者 | 蓮華 with にゃんこ達

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専ら、マーケットや国内外の政治経済ネタが多くなってしまいました。
母と愛しい我が子達を護りつつ日々闘う中で思う事をアップしていきます。

最近、何故か自ら手を挙げて首を突っ込む事になった新規のビジネスに絡んで、5年前ファンドマネージャーとして投資していた企業の社長を、帰国早々訪問しました。約4年ぶり位の再会。

ここはIPOの時『絶対イケル』と確信し、実際その通りブッ飛んで、大変パフォーマンスに貢献してくれた超テンバーガー銘柄だった所。

私のモットーは『たかが○○、されど○○』で、経営者の資質に重きを置き過ぎる投資スタンスはナンセンス(=たかが経営者)だと思っていますが、されど経営者、だな、と改めて感じました。

M社長は非常に若く、優秀でセンス抜群、且つ志がブレないというのが最初からの印象でしたが、コア事業の課題に対する在る種の『迷い』が時折見えていたのが、その課題自体はOn goingなのだけど、時間を掛けて、或いは全く違う局面から、キッチリ片付けていきますよ、みたいな自信が見えました。
経営者が凄みと厚みを身につけて成長している所を見るチャンスを頂けるのは何と有難い事か。

もっと広く考えると、日本的経営の有りうべき姿、というのは佐藤優氏も言っている『唯名論』ではなく『実念論』こそが叡智、という部分じゃないかなあ、と感じました。
「インテレクチュアル」ではなくて「インテリジェンス」。アメリカ的な超資本主義の「インテレクチュアル」ではなく、ゴキブリのはしっこさにも使える(笑)ような、科学的では無くとも、リアルに存在する能力。
近代欧米で否定されてきた「モノ」世界の復権みたいな。
実は、欧米は日本が本来的に「実念論」の国である所を物凄く気味悪く、だからこそ尊敬し警戒していると言います。

Minimizationの時代に必要不可欠な人間力を徹底的に妥協なく磨き抜く事こそが全てだなと思います。