僕たちは知らず知らずにうちに、あらゆるモノにラベルを貼っている。
ある人は「あの人は良い人」というラベルを貼り、また別の人は「あの人は嫌な人」といった具合に。
そして自分でも自分にラベルを貼ってもいる。
そのラベルが「自分は愛に溢れている」とか「自分はすばらしい存在だ」というモノなら良いが、「自分は何の魅力もない出来損ないだ」とか「自分はいてもいなくてもいい存在」なんてラベルを貼っていたとしたら大変だ。
なぜなら、自分でそのような存在になるように暗示をかけ、そのような存在になる生き方をしてしまうからだ。
“オーバージェネラリゼーション”という言葉を聞いたことがあるだろうか？
「過度の一般化」ということだが、これはとてもキケンな考えである。
たとえば、たまたま食べたスイカが腐っていたからといって、「スイカはまずい食べ物だ」と考えるのはおかしいですよね？
そのあと、腐っていない美味しいスイカがあっても“まずい”というラベルを貼り続けたままだと、おいしく食べる機会を逃し続けることになるかもしれない。
他にも、たとえば初めてあった人がたまたま機嫌が悪かったとする。
その人はいつもは陽気で明るい人だが、その時は大事な人を失くして落ち込んでいた。
もし、あなたがそれを知らずに「嫌な人」というラベルを貼ったとしたら、その人の“良さ”を見つける機会を永遠に逃すかもしれない。
このように何かに対して自分で勝手にラベルを貼って「こうである」と決めつけることはとてもキケンだ。
自分の貼ったラベルというメガネを通してしか相手を見れなくなるし、ラベルを貼ってカテゴリー分けしてしまったら、本当の相手の姿が見えなくなってしまうからだ。
自分で貼ったラベルですべてを決めつけてしまったら、そこから先がなくなってしまう。
だから自分が貼っているラベルを見直してみよう。
あなたが誰かに貼っているラベルを見直して、あなたが自分に貼っているラベルを見直してみよう。
もしかしたら、そのラベルはあなたじゃなく、あなたの親が貼ったラベルかもしれないし、どこか知らない奴らが勝手に貼っただけかもしれないよね？
それならそんなラベルに振り回されるのはやめて、もっと自分らしく自由に生きてみようよ。
あなたのラベルはあなたが自由に貼り換えることができるのだから。
自分で自分のラベルを貼り換えよう！