社会が不寛容だと不自由になるばかり | 中村幸也オフィシャルブログ「自由に生きるのに遠慮はいらない!」

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2018年6月に妻と子ども4人を連れて大阪から沖縄に移住してきた自由人。心理カウンセラー。「あきらめる勇気」の著者。『元不登校YouTuberゆたぼん』のパパ!

日本の親の多くは子どもを育てる際、「人さまに迷惑をかけないように」と教えます。

 

幼稚園などで親が子どもを迎えに行った時も「今日もちゃんとイイコでいられた?」と聞いたりします。

 

そうやって育てられて大人になった多くの日本人は、なるべく周りに迷惑をかけないようにと空気を読みながら遠慮がちに過ごすようになり、自分や周りと違う行動をする人間に攻撃的になります。

 

しかも攻撃する時は匿名性を利用して、影に隠れて石を投げつけるのです。

 

他人の迷惑行為にはとても敏感で「人を不快な気持ちにさせるヤツは迷惑なヤツ」とまで考えるようになる。

 

誰かが自分を含む誰かの気分を害しただけで「多くの人の感情を害するヤツは悪いヤツ」となり、「あいつは迷惑なヤツだ」と言って批判します。

 

 

「迷惑=悪」といった価値観のもとに。

 

 

このような日本の迷惑の価値観に対して、欧米などではまったく違った価値観が存在します。

 

それは「人間は誰もが誰かに迷惑をかける存在だ」といった価値観です。

 

だから欧米では幼稚園に子どもを迎えに行った時も、「今日もおまえは楽しめたかい?」と聞くといいます。

 

自分を含めて誰もが誰かに迷惑をかけているのだから、他人の迷惑を受け入れ、寛容になるというのが、自然と成り立っているのです。

 

 

しかし日本は他人に不寛容です。

 

 

空気を読まなかったり、周りと違った行動をする者に対して批判にし、なんでもかんでも「禁止」にしようとします。

 

今から約五年ほど前、春日部共栄高校野球部の女子マネージャーが甲子園を目指す野球部員のために、二年間で約二万個のおにぎりを握り話題になりました。

 

しかしこれに対してなんと、「男にために頑張るのは男尊女卑的だ」とか「教育の本質からズレている行いだ」といった批判が殺到したのです。

 

「社会的に悪影響な行為だ」という者まで現れて本当に驚きました。

 

それからしばらくすると今度は、氷水をかぶった人たちが批判の的になりました。

 

 

ALSアイス・バケツ・チャレンジ」です。

 

 

これはバケツに入った氷水を頭からかぶるか、アメリカALS協会に寄付するという筋萎縮性側索硬化症(ALS)支援運動の一つです。

 

日本ではあまり知られていないが、氷水はアメリカのスポーツ界では「祝福」を意味し、「元気を与える」という意味があります。

 

結果的に僕を含め多くの日本人がこういった運動がある事を知ったわけですが、批判家の多くは自分が不快な気分になるだけで、他人の事を責め続けます。

 

でもそんな事を続けていては新しいチャレンジなどできるはずないし、自分で自分の人生の可能性をせばめるだけですね。

 

今までにない挑戦や新しい事に挑戦するのに、誰にもまったく迷惑をかけずにはできないものです。

 

AIが普及して人間の仕事が減ればそこで働いている人間に迷惑がかかるかもしれませんが、それでも挑戦しなければ新しいものは生まれないでしょう。

 

もちろん意図的に迷惑をかけるのはよくないし、最低限の「マナー」というのは大切です。

 

しかし「人に迷惑をかけるな」と言いながら、「マナー」すらなってない人が多すぎてビックリです。

 

特にTwitterではそんな人ばかりでまともに相手にするのもアホらしくなってきますね。

 

結局は人を批判しながら不自由に生きている人が多いという事なのでしょう。

 

 

「俺も不自由だから皆も不自由であれ」と。

 

 

しかしそんな不自由な社会じゃなく、もっと自由に、人に寛容な社会になった方が新しいモノも生まれて楽しいと思います。

 

僕たちは多くの挑戦と失敗を繰り返しながら、日々、成長していくのだから。