ゆたぼんが学校に行かない選択をし、家でずっと引きこもっていると思っている人がいますが、そんな事はありません。
週末になると同じ学校の友だちも遊びに来るし、ゆたぼんは色んなイベントにも積極的に参加し、交友関係を広げています。
沖縄県南城市で行われた「ちいさいまつり」では、トーク&ライブを披露しました。
不登校の子どもたちを集めて、ホームレス小谷さんを招き、子どもCandyも主催しました。
色んなイベントに参加して、年齢問わず友だちが増え、今ではLINE友だちも僕の3倍以上います。
大人とのLINEのやり取りは読めない漢字も多いですが、ゆたぼんはそれをコピーして辞書アプリに貼り付け、読み方と意味を調べます。
わからない事があったらすぐにググる癖も身についていて、生きていく上での知識と生活に必要な知恵を日々の暮らしの中から学んでいるのです。
だからゆたぼんは同じ年の子が知っている言葉を知らなかったり、漢字が書けなかったりもしますが、逆に難しい言葉の意味を知っていたり、難しい漢字を書けたりもします。
それは日々の生活から学んでいるからです。
学校の勉強というのは、あらかじめ答えのある問題を先生や誰かが作ってくれています。
頭の中に知識を叩き込む事ができれば、テストで良い点数を取る事もできるでしょう。
学校という場所では授業で学び、その後にテストを受けますが社会に出てからは順序が逆になります。
社会に出てから何かしようと思ったら、まずテストを受け、その後で自分の学びが始まります。
学校で学んだ知識が役立つ事もあれば、学校で学んだ知識が役に立たない事もあるし、逆にそれがジャマをする時だってあるかもしれません。
つまり人生の勉強というのは、机の前に座って何かを学ぶ事ではなく、すべての経験から学ぶ事と言えます。
すべての事から学ぶ事ができれば、人は更に成長していく事ができます。
人は困った時が多くを学ぶ時。
だから、僕はゆたぼんが「なぜ?」「どうして?」と疑問に思う気持ちを大切にしています。
「なぜ宿題をしなければならないのか?」
「なぜ学校に行かなければならないのか?」
この「なぜ?」という疑問は創造性の発達に関わる大切な要素です。なぜなら、それが学びとなり、成長へと繋がっていくからです。
子どもは好奇心旺盛だし、疑問を感じたり不思議に思った事は自分で試してわかりたいと思っています。
そうする事で、大人が簡単に答えを教えてあげるより、自分なりに分析するという大切なスキルも身についていきます。
スマホやネットが普及した現代では、学校で教え込まれる「記憶力」より、疑問を持ったら自分で調べて知る事の出来る「検索力」が大切です。
そして検索した情報が正しいかどうか見極める目も必要ですね。
だから僕はゆたぼんのやる気を支えるように寄り添いながら、これからもゆたぼんをひとりの人間として尊重し、共に成長していきたいと思っています。