不登校の子どもに対して問題行動だとコメントしてくる人がいますが、不登校は問題行動ではありません。
あまり知られていないようですが、約3年前に文部科学省は小、中、高、すべての学校へ向け、「不登校を問題行動と判断してはならない」 との見解を含む通知を出しています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1375981.htm
ここには「不登校とは、多様な要因・背景により結果として不登校状態になっているということであり、その行為を『問題行動』と判断してはならない」とあります。
しかし、この通知を知らない人たちも多く、「不登校の子を1日も早く学校へ戻し、登校させるべきだ」と勘違いしているのです。
そして、学校に行かない事でその子の家族が苦しくなるのは「学校は必ず行かなくてはいけない場所だ」と思い込んでしまっているからです。
こんな事を言うと「学校に行くのは常識だろう!」と言ってくる人もいますが、その常識だと思っている事が非論理的な歪んだ認知かもしれませんよね?
「囚われる」という字は人が枠に閉じこめられている状態を書きますが、まさに枠に閉じこめられているからこそ、思い込みに囚われます。
「こうするべきだ」とか「こうであるべきだ」といった“かくあるべき”に囚われたら生きにくくなるだけです。
「不登校は問題行動だ」と思ってしまっている親御さんも見方を変えれば、「学校に行きたくないと自己主張できる力を持っている」と思えるかもしれません。
それに今の時代は特にそうだけど、学校に行かなくても学べることはたくさんあります。
「学校でしか学べない事がある」と言う人もいますが、そんな事を言い出したら逆に学校で学んだ知識が役に立たない時もいっぱいあるし、それがジャマをする時だってあるでしょう。
だから学びたい事を学ばせてあげればいい。
学校は世界の一部であって、世界のすべてではありません。
世界は広いのです!
目の前の世界だけに囚われたら、小さな世界だけしか見えなくなるし、可能性も閉ざされます。
だから視野を広げて今までと違った角度から物事を見てみよう。
そこにはとてつもない可能性が、まるで無限大のように広がっているはずだから。