六月といえば雨の季節。
梅雨の時期である。
雨が降ると気分が暗くなり、
憂鬱になる人がいる。
しかし「憂鬱な雨」なんて
降るはずがない。
もしそんな雨が降ったら、世界中の誰もが
憂鬱な気分になってしまうだろう。
そう、降り注ぐこの雨をどう捉えるかも、
結局は自分の心が決めている事なのだ。
雨はすべての人に降り注ぐ。
善人も悪人も関係なく、
雨はただ降るだけだ。
誰かひとりにだけ降り注ぐ雨などない。
あなただけに降り注ぐ雨なんかないんだ。
人生でも時に晴れたり、
雨が降ったりする事がある。
晴れの日があれば、
雨の日もある。
それが自然の摂理だ。
雨は「恵みの雨」とも言われ、
大地をうるおす重要な役割がある。
梅雨の雨はこれから訪れる暑い夏に備え、
水を確保する為に欠かす事ができないのだ。
どんなに気分が暗くなっても、
どんなに憂鬱だと感じても、
雨が降らなければ生き物は困ってしまう。
だから雨の日は雨の日を楽しみ、
晴れの日は晴れの日を楽しもう。
梅雨の時期に続くやみそうにない長雨も、
必ずいつか上がる日が訪れる。
やがてあっという間に時は過ぎ、
この雨を忘れるかのような暑い夏が訪れ、
晴れ渡った空が広がるのだから。