やめる勇気 | 中村幸也オフィシャルブログ「自由に生きるのに遠慮はいらない!」

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2018年6月に妻と子ども4人を連れて大阪から沖縄に移住してきた自由人。心理カウンセラー。「あきらめる勇気」の著者。『元不登校YouTuberゆたぼん』のパパ!

日本人の特徴のひとつに
「やめる判断が遅い」
というのがある。
 
「石の上にも三年」という諺があるように、
多くの日本人は「途中でやめる」という決断が
なかなかできない。
 
しかし途中でやめる事は
何も悪い事なんかではない。

 
むしろ何かをやめる決断ができる人は、
新たに何かを始める事が出来る人でもあるのだ。
 
 
継続は時に成長を妨げる。
 
 
物事を継続していくというのは、
素晴らしい一面も持っているが、
時には成長の妨げとなる事がある。
 
たとえば
「一度決めた事だから」という理由だけで、
それが時代に合わない事でもやり続けたり、
良い状況を生みださないとわかっているのに
やり続けてしまうような「継続」だ。
 
本当はやめたいと思っている。
本当は楽しくないと思っている。

 
だけど、途中で投げ出すのは悪い事だ
という思い込みから、
「やめる」という決断ができないでいるのだ。
 
日本は我慢の文化とも言われ、
とにかく耐える事で続けようとする。
 
 
だから「過労死」や「過労自殺」も多い。
 
 
欧米では変化させる人がリーダーとなるが、
日本では出来るだけ混乱を起こさず、
当たり障りのない人がリーダーと言われる。
 
そして多くの人が「一度始めた事は
とにかく頑張ってやり遂げるべきだ」と
考えている。
 
途中でやめるとなると悩みだし、
「もっと頑張ればなんとかなるかも」と考える。

 
一度就職した仕事をやめようと相談すれば、
「即断すべきじゃないよ」といって制止し、
やめる事は逃げる事だと言って
プレッシャーをかけたりする。
 
 
しかし退くも勇気だ。
 
 
人は何かを始める事の大切さを重視しすぎて、
やめる大切さを軽視しがちである。
 
そして有終の美を飾ろうとして、
終わりに美しさを求めたりする。
 
だけど「これは違う」と感じたなら、
さっさとやめてしまえばいい。

 
そう、やめる勇気、
終わらせる勇気を持つ事だ。

 
人生の時間を無駄にしながら、
不必要な事をやり続ける必要なんてない。
 
 
主体的に終わらせる人であろう。
 
 
何かをやめる決断ができる人は、
新たに何かを始める事が出来る人でも
あるのだから。