夢があるようじゃ人間終わり | 中村幸也オフィシャルブログ「自由に生きるのに遠慮はいらない!」

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2018年6月に妻と子ども4人を連れて大阪から沖縄に移住してきた自由人。心理カウンセラー。「あきらめる勇気」の著者。『元不登校YouTuberゆたぼん』のパパ!

『向上心がある人は今日が明日のためにある。
向上心がない人は今日が今日のためにある。』
 
これは先日5月10日に放送された『ヨルタモリ』
という番組でのタモリさんの言葉です。
 
タモリさんは「向上心=邪念」と述べ、
「夢があるようじゃ人間終わりだね」と発言しました。
 
 
この発言に対して反発する人もいるでしょう。
 
 
確かにここだけ聞くとかなり極端な考え方のようですが、
これは言葉の捉え方によって変わってくると思います。
 
僕たちの多くは子どもの時から
「夢を持ちなさい」と教育されます。
 
だから“夢を持つのが美徳”という風潮があり、
夢を持てないと罪悪感を抱いてしまう人もいます。
 
中には「夢を持てない自分はダメな人間だ」と言って、
自分で自分を責める人もいるのです。
 
 
そして「夢は持たないとダメだ」という考えから、
強迫的に自分を追い込んでしまうのです。
 
 
「もっともっと成功しないとダメだ」
「向上心を持って頑張らないとダメだ」
「絶対にあきらめたらいけない」
「完ぺきじゃないといけない」
 
このように強迫神経症の人は、
常に自分で自分を責めて苦しんでいます。
 
もちろん僕は夢を持つ事は大切だと思いますし、
夢を持つ事を否定するつもりはありません。
 
完ぺき主義にならずに強迫的にならないのであれば、
人は新しい事に挑戦して楽しんだほうがいいでしょう。
 
 
しかし“夢を持て”という教育の前に、まず
“今を生きる”事の大切さを教えてあげる事のほうが
大事だと僕は思います。
 
 
夢を叶える為に今を犠牲にして頑張る姿を賛美する風潮が、
今という瞬間を心から楽しむ事を否定してしまう。
 
しかし夢のために今を犠牲にして生きるより、
今という瞬間を楽しみながら生きたほうがいい。
 
今日という日は明日のためにあるのではなく、
今日という日は今日のためにあるのだから。
 
 
今日を見失っている大人もたくさんいます。
 
 
そういう人は「こうじゃないとダメ!」という考え方を捨てて、
もっと気楽に生きることをオススメします。
 
夢はあってもいいし、なくてもいい。
がんばってもいいし、がんばらなくてもいい。
 
夢を持って努力するのが美徳とされる風潮があるけれど、
別に夢なんて持たなくても好きな事はできるのです。
 
それにもしかしたら好きでやっていて辿り着く場所こそが、
自分の望んでいる場所かもしれないのだから。
 
 
夢があって幸せになる人もいるけれど、
夢のために不幸になってしまう人もいます。
 
 
夢に振り回されて今を犠牲にして生きないように、
今この瞬間を楽しんで生きたいですね。
 
今日も今日という日を精いっぱいに楽しみながら♪