昨日、何年ぶりかに
祖父と祖母のお墓参りに行ってきました。
まず、バイクに乗って、
子どもの頃に住んでいた家の前に行った。
今はもう知っている人は住んでいない。
懐かしさを感じながら、
目を閉じると色んな過去を思い出した。
これまでの軌跡
16歳の時、
初めて一人暮らしをした。
あの頃の僕は、
家を出ることしか考えていなかった。
母と父は口をきくことがなく、
話すときにはいつも喧嘩していた。
僕も母や父と話をすることはほとんどなかった。
家の中に居場所を見出せずにいた。
働いて早く家を出たい。
だから高校に行こうとも思わなかった。
16歳の時、
鉄筋工事の仕事を始めた僕は、
親方にアパートを借りてもらった。
六畳一間の築40年は経っているアパート。
風呂はなく、トイレは共同便所。
汲取り式だったから夏場は特に臭いがきつかった。
それでも僕は、
一人で住めることが嬉しかった。
携帯電話がまだ普及していない時代。
ポケベルを持っていたが、
電話代がない時も多かった。
その頃の僕は、
かなりのヘビースモーカーだった。
1日2箱セブンスターを吸っていたし、
シンナーも吸っていた。
警察にも何度もお世話になったな。
食費を前借りしては、
パチンコで使い果たし、
塩と水だけで何日か過ごしたこともあった。
あれは16歳の時、
とても暑い夏だった。
その時のアパートにも行ってみることにした。
行ってみると、
そのアパートはなくなっていた。
かわりに大きな家が建っていた。
ほんの少し切ない気持ちになった。
「いつかここから這い上がってやる」
そんな気持ちで過ごしたこともあったな。
もし、あの頃の僕が今の僕を見たら、
どう感じるんだろうか。
そんなことを考えながら、
じいちゃんとばあちゃんの墓参りに行った。
お墓の前で手をあわせた僕は汗だくだった。
たった一日バイクに乗っただけなのに、
腕が随分と焼けていることに気づいた。
「次は子どもたちを連れてくるよ」
人生とは、
本当に不思議で面白いものだ。
色んな出来事があったが、
振り返るとすべてが思い出になっている。
きっとこれからもそうして生きていくのだろう。
人生を楽しもう。
そう生きているのだから。
人生は、
楽しまなきゃ!
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