ここ1ヶ月、スクーリングに単位認定試験に家族旅行と、久々に活動的に過ごした長男。

体調は低め安定という感じで、大きな変化はない。

身体はそこそこ動くようになったが、頭は働かないので、言われるままに動いているだけな感じである。

 

そういえば、グルテンは体調にどうもあまり関係なさそうだ。

元々パスタやラーメン、ハンバーガーが好物なこともあり、グルテンフリー生活は早々にギブアップしてしまった。

乳糖不耐症はほぼ間違いないだろうということで乳製品はやめている。

お腹の調子は大分良くなったようだ。

 

今年度の学習が全て終わった今、整体は2週間に一度程度の無理のないペースで通うことにした。

私としては毎週でも行かせたいところだが、長男自身が決めたことなので仕方ない。

 

今回の整体では、ゴッドハンド先生が海外の論文で読んだということの実践となった。

その論文によると、肘を痛めると、耳が詰まったり頭が重くなったりと身体に不調が出るらしい。

ググってもそのような説が見つからないので、新説なのだろうか。

肘回りは膝と連動しているそうなので、今回は両手足の硬くなっているところを重点的にやる、いつもと違ってかなり痛いはずなので覚悟してくれ、と言われ長男はビビっていた。

 

先生の話を覚えている範囲で書き殴る。

 

・これまで内臓、頭蓋骨、背骨、手足と一通りやってもう悪いところはほぼなくなっているのに、完全に治りきらないのは何か他に根本的な原因がある

 

・自然治癒力では治らないので、見つけて治すしかない

 

・長男の身体は、左半身に問題があるせいで交感神経がうまく働かない状態になっていて、頭が働かずやる気が出ないのもそのせい

 

・身体の状態を見ても左半身に何か強烈な問題があることは確かで、他は全部綺麗になっているので、左腕が悪いのもほぼ確定している

 

・その歪み自体はほんの小さな引っ掛かりに過ぎないが、それが取れた瞬間に劇的に身体が変わるはず

 

というような話だった。

 

「小さい頃に左手に怪我をしたり使い過ぎたりして痛めたことがなかったか」と先生に訊かれた長男は、心当たりがまったくなさそうだった。

しかし、私には思い当たるフシがあった。

 

何歳の頃だったか、旦那が長男を連れて出掛けたときのことだ。

恐らくグズって歩くのを嫌がったのだろう、旦那曰く「長男の腕を軽く引っ張っただけ」で肩だか肘だかの関節を脱臼させてしまったことがあった。

 

しかし、それが右腕だったか、左腕だったか、私はその場にいなかったので当時の状況までは記憶にない。

旦那にLINEしてみてもそこまでは覚えていないという。

 

私は子供たちが小さかった頃ほぼ毎日デジカメとビデオカメラで日常生活を撮影していたので、絶対に当時の画像が残ってるはず。帰ったら見てみよう。

 

そして、もうひとつ思い当たることがあった。

忘れもしない、長男が起立性を発症したきっかけになった出来事だった。

 

以前も軽く書いたかと思うが、中1当時、吹奏楽部に入っていた長男は、コンクールに参加するため学校から某音大まで電車&徒歩で楽器を担いで往復した。

そのとき、自分の楽器以外にも、先輩のもっと大きな楽器をいくつか両肩に掛けていたらしい。

 

その翌日、長男は肩の痛みを訴え、学校を休むと言い出した。

整形外科に行っても異常はなかったし、当時はズル休みだと思っていた。

でもそこから長男はどんどん崩れて行って、数ヶ月後に起立性の診断を受けた。

 

なんてこった。これで全てがつながるんじゃないのか。

あとは、幼少時に脱臼したのがどちらの腕だったかだ。

 

私は帰宅後すぐに、膨大な画像データの中から当時の写真を探した。

いつのことだったのか全然覚えていなかったが、当時のママ友とのメールのやり取りから「脱臼」のワードを見つけた。2歳4ヶ月のときだった。

 

そして、その日のフォルダの中に、探していた画像があった。

 

 

 

おお、やっぱり左じゃないか…!

ゴッドハンド先生、あなたは本当に神ですか…!?

 

ガッツリ包帯を巻かれているが、整形外科に連れて行ったのも旦那で、当日のことはほとんど覚えていないらしい。動画も撮っていなかった。

この日は痛くて腕が上がらなかったようだが、翌日の動画を見ると普通にガンガン振り回していたので、大した怪我ではないのは確か。

その翌日に撮った腕の画像にも外傷はなかった。

ググると脱臼なら全治1~3週間くらいだそうなので、脱臼ではなさげ。

 

何か記録が残ってないか、と思って探したら、当時のSNSの書き込みが残っていた。

 

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旦那が買い物に連れて行くが、途中でグズって座り込み、腕を引っ張ったらギャン泣き。
どうやら肘を痛めたっぽい。脱臼してるかも?

診察やレントゲンでは異常がないものの、痛がって腕を動かそうとしないので
念のため添え木をしてもらう。
その後数日間長男は片手で生活していた。意外と器用な奴。

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やっぱ脱臼じゃなかったっぽい。

そして典型的なイヤイヤ期のアレだったwギャン泣きなついw

 

えっ、ちょっと、肩じゃなくて肘…?まさに先生が仰ってた左肘…!

 

本当にこれが起立性の原因なのかちょっと信じ難いところだが、一応先生の仮説の裏付けにはなった。

 

整体院での話に戻るが、先生曰く、小さい頃に無意識で痛めた古傷が恐らく左腕に残っていて、それが歪んで歪んでここまでになってしまい、今もなお長男を苦しめているのだろうとのことだった。

 

つまり、15年前に旦那に腕を引っ張られて痛めた左肘の後遺症、もしくは無意識の内に痛めてしまった左腕のどこかが、長い時間を掛けて歪み続け、その10年後に重い楽器を担いで移動したことをきっかけに表面化・悪化し、そのせいで自律神経に異常を来たしたということだ。

 

ああ、これで全てが腑に落ちた。

 

考えてみれば、一貫校に入ってめっちゃ重いリュック(多分普通の中学より遥かに重く通学距離も長い)を背負って毎日学校に通っていたことも原因かも。そのせいで徐々に悪化していったのかもしれない。

肩を痛めてからはキャリーのついたリュックに変えたのだが、次男は最初からキャリーリュックにしたのでノーダメージなのかな…

 

人間の身体は思っている以上に複雑で、うまく説明がつかない、左腕から歪みが派生している理屈は分かるがどういうこと?としか言えない、謎ですよね、と笑いながら先生は仰っていた。

 

確かに、2歳の時の些細な怪我でその後の人生が狂うとか…憧れの学校に入ったがためにこんなオチが待っているとか…いったいどういうことなんだよ…

 

つか、元を辿れば全部旦那のせい(かもしれない)なのかよー!!!!!!!

 

いやいや、状況的に旦那が悪い訳じゃないけどさ…にしてもなあ…ここまでの道程を思うとほんとキツイ話だわ…

などと旦那にグチグチ言ってたら「それ以上言われたら俺死んじゃうかもしれない」と言われてしまった。相当気にしてるようだ。すまんかった。もう言わない。

 

しかし、これが事実ならちょっと先生にデータ取ってみて欲しいわ。

起立性の子が幼少期に左腕を痛めたことがあるかどうか。

(もしこれをご覧の方で心当たりのある方はぜひコメントかDMをください!)

 

まあこんなこともあるかもよってことで、イヤイヤ期のお子さんをお持ちの方はくれぐれも腕を無理に引っ張らないようお気をつけくださいね。

2歳児持ちママさんはこんなブログ見てないだろうけど…

 

思い起こせば、2歳と中1の時以外にも何度か腕や背中の痛みで整形外科に行ったことがあったなあ。

特に原因はなし、レントゲンを撮っても異常なし、湿布を貼っておしまい、だったのですっかり忘れていた。

その陰にこんな事態が隠れていたとは…ほんと、衝撃の事実だわ。

 

ということで、その「左腕の引っ掛かり」を取るための今回の施術は本当に痛そうだった。

肘裏と膝裏をひたすらグリグリされ、いつも以上にダイナミックな体勢で腕と足を中心にあらゆるところをやってもらった。

しかし、最後の引っ掛かりがどうしても取れない。

とっくに1時間を過ぎているのに、一向に先生が仕上がりに満足する気配がない。

 

幸い?なことに、この後のお客さんが無断キャンセルしたらしく時間を過ぎても来なかったので、先生が納得されるまで存分にやっていただいた。

そして施術開始から1時間半が経過した頃、ようやく全ての引っ掛かりが取れた。

見ていても何がなんだかさっぱり分からなかったけど。

 

そして施術後。
明らかに長男の雰囲気が変わった。
 

全身から気力がみなぎっている。まるで別人のよう。

重い頭は軽くなり、耳の詰まりも取れたのか、聞こえも良くなっているそうだ。
精神的にもいつもとはまったく違ったようで、本当にやる気が出ているらしい。

身体だけじゃなく、精神まで変わるとは…この目で見なければ信じられないところだ。

 

人間の身体って本当に不思議だ。

そして、先生のゴッドハンドも不思議過ぎてまるで魔法のよう。

しかしそれは決して魔法などではなく、日々学び続け、情報と技術を更新し続けているからこそ成せる職人技なのだろう。

 

最近起立性のお客さんがすごく増えている、と先生が仰っていたが、うちの長男と同じようにみんな苦しんでここに辿り着いているんだろうなあ。

ほんと、全ての起立性で苦しむ子にこの神の手を体験して貰いたいわ。

これ以上予約が取りにくくなったら困るけど…

 

整体院を出た後の長男は、なんかオーラが漂っている気がした。

いつも整体院のドアを開けて外の空気を吸った瞬間に長男のHPがMAXになり、そこから家に帰るまでに、歩いたり買い物をしたり何か食べたり車に揺られたりしている間に少しずつHPが減っていく感じなのだが、今回は帰宅中もMAXを維持している感じだった。

 

帰宅後には、今なら色々出来そうだから前から欲しかったSteamのゲームがやりたい、と言って新しくゲームを買って夜中まで遊んでいた。

 

いつもはどんなに整体で元気になっても大抵疲れてすぐに寝てしまうので、やっぱり今日は違う。

翌日以降がどうなるか、ドキドキである。

 

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