水曜日に、4回目の治療を受けてきた。

 

結果から言うと、やはり長男は重度過ぎて数回の治療で社会復帰できるような劇的な回復は見込めそうにない気がする。

正直、あとどれくらいで完全に回復できるのかは見当もつかない。

 

しかし、本人曰く、体調が最悪な時の状態が10だとしたら、今回の治療直後は2くらいとのこと。治療2日後の今も大体2~4くらいの感じらしい。

辛さが半分以下になって、スタスタと歩いて喋れるようになっただけで十分奇跡だ。

いつかゼロになる日を目指して、諦めず頑張ろう。

 

以下、治療の日の流れを殴り書き。

 

前回の反省を踏まえ、今回は早めに起こして万全の状態でクリニックへ向かった。

 

この日までにある程度元気になったら、午前中に次男も連れてお台場に行く予定だったのだが、そこまではまだ無理そうだったので諦めた。

しかし、PC周りの整理グッズをダイソーで買いたいというので早めに出発した。

自分から買い物に行きたいなんて言ったのは何か月ぶりだろうか。
 

今日は大した渋滞もなく、2時間半ほどのドライブ。

最後の1時間くらいは寝ていたが、それまではずっとボーッとして起きていた。

気分が悪くならないよう意識的に遠くを見ていたらしく、車酔いせずに無事クリニックに到着。

 

15分前くらいに着いたのだが、この日は混んでいたようで珍しく30分ほど待たされた。

中高生の患者さんが多く、硬膜外を受けに来ているらしき子が大半だった。

 

1回目の治療から1ヶ月経った為、待っている間に健康状態についてのアンケートを記入。

1ヶ月前の状態と比較しての項目が多かったが、記入する長男の様子を見ていると殆どの項目で改善していることがよく分かる。

 

ってまだ最初の治療から1ヶ月しか経ってないのか…そう考えるとやっぱり信じられないほど回復してるな。

 

昨年末、3ヶ月飲み続ければ起立性が改善すると言う漢方薬局の薬剤師の言葉を信じて、進級への最後の望みを掛けてきっちり3ヶ月間飲み続けた漢方薬がなーーーんの効果もなかった(腹痛が少し治まっただけ)ことを思い出すと、1ヶ月でこんなに良くなったなんて夢のような話だ。

あの時にこの治療を見つけていれば進級できただろうな…

 

などとモヤモヤしている間にやっと診察室に呼ばれた。

 

待ち疲れたのかすっかり元気がなくなっていた長男だったが、主治医の高木先生は長男の目が最初の頃より開いていることに気付いてくれて、大分元気になってるように見える、重度だから時間は掛かるだろうけど少しずつ良くなってるから大丈夫、と仰ってくれた。

 

てか高木先生、よくそんなことまで覚えてるなあ…さすが東大医学部卒。

なのに(←偏見)とても人当たりが良くて優しくてユーモアがあって、「この治療はなんで効くのか分からないけど効くんだよw」とか言っちゃう先生。

そんなこと言っていいのだろうか…まあ先生の本にもそう書いてあったけどw

しかし、だからこそ信用できる先生だと私には思える。

実際に大勢の人が元気になってるし、長男も例外ではない。

 

その後、長男だけ処置室に呼ばれ、点滴タイム。

しかしなかなか処置が終わらない。いつもよりかなり長い。

そうこうしている内に他の患者さんの治療が始まったのか、開きっぱなしになっていた処置室のドアが閉められた。

中の様子が分からないまま、30分以上経過。

どうやら長男もそのまま治療に入っているようだ。見れなくて残念。

 

そしていつも通りぐったりとした様子で車椅子に乗って出てきて、そのまま無言で酸素カプセルへ。

混んでいたので今日は1人用カプセルだった。

 

ということで、今回は治療の様子は一切見れなかったので、後から長男に聞き出した話を箇条書きにしておく。

 

・点滴は3回失敗して、最後に高木先生がやってくれた。痛かったけどおかげでもう注射耐性がついた。(注射嫌いが治ってラッキーw)

 

・治療が始まる前に看護師さんに「お母さんを呼ぶ?」と訊かれたけどめんどくさいから呼ばなくていいと断った。お母さんがいると煩いしサッサと終わらせたいから。(傍にいた方が気が紛れるかと思って付き添ってたのにそんな風に思ってたのかよ!)

 

・今回もヘリウムを90ml入れてもらった。まだ頭に前回のヘリウムが残ってる感じがする(そんなに持つのか?)せいか、今まででいちばんキツかった。

 

・酸素カプセルでは、最初は横になっていたが頭痛が来そうになったから慌てて起き上がった。その後は大丈夫だった。

 

酸素カプセルから出てきてスタスタと歩く姿は驚くほど軽快で、もうゾンビだった頃の面影はなかった。

 

長男が酸素カプセルに入っている間にリハビリの先生と少しお話をした。

万歩計の1日平均歩数が1500歩くらいだと告げると、入院患者でも1日2000歩は歩くそうな…どんだけ運動量が少ないんだよ長男…

目標は7000歩とのことなので、やっぱり外に連れ出して歩かせないとダメか…

 

こうして無事に4回目の治療も終わり、元気そうだったのでまた近くのドラッグストアへ寄った。

店内を歩く姿は、2回目の治療後の時よりも更にスタスタ感が増していて、普通の元気な高校生に見える。

もしかしたら治療直後のこの時がいちばん元気なのかもしれない。背中の痛みさえなければ。

今回も嬉しそうにたくさんのお菓子を買い込み、帰りの車内で早速食べていた。

 

そして2時間ほど車で移動した後、夕飯を食べに激安ステーキ屋へ。

その頃にはもう疲れてぐったりしていて、食欲がない、何も食べたくないと言っていた。

 

でも車内に放置しておく訳にも行かないし、飲み物だけでもいいからと無理矢理車から降ろし、長男の分も適当に注文した。

残しても大食い旦那が余裕で食べてくれるし。

 

すると肉が運ばれて来た瞬間に顔を起こして目を開け、無言のままおもむろにフォークとナイフを取り出し、肉を頬張って笑顔になる長男だった。

そして240グラムの肉をあっという間に完食。

やっぱ元気じゃん。まあこうなると思ったけど。

 

最初の通院日の、殆ど食べられなかった人気店のラーメンのことを思うと泣ける。

 

帰宅後は風呂にも入らずそのまま倒れ込むように寝てしまい、翌朝はいくら起こしても起きず、15時頃まで19時間近く爆睡していた。

 

その後、生活リズムを戻すと言って、起床後26時間以上経過した現在もまだフラフラになりながら起きている。

ちょっと前までならあり得なかったことだし、やっぱ奇跡の治療法だわ…

 

次回の治療は3週間後。ちょっと間が空いてしまう。

その日しか予約が取れなかったので仕方ないが、ここまでずっと10日前後の間隔で受けてきたのでちょっと不安。

でも宿泊スクーリングまであと1ヶ月半、様子見にはいいタイミングかも。

 

9月は予定が色々詰まっているので2回分の予約も済ませ、スクーリングまでにあと3回の治療を受ける予定。

 

どうかこの3週間、効果が持ちますように。

 

肉に貪りつく高校生男子。私のは筋だらけで全部食べられなかった…安いから仕方ないか…

 

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