ちょっと前に柑橘の苗を

鉢植えにして育てている話を書いた

お屋敷育ちの植物たちである

リビングの片隅に置いて

定期的に水をスプレーで吹いてあげて

細かく面倒を見ているせいか、

ものすごい勢いで芽生えして、

小さな生命が成長を続けている

こんなだったのが大変なことになっている。

正月から二月にかけて、

きんかん、レモン、柚子、瀬戸実、ザボン、

柑橘類を何種類も食べ、実を集めて

脱脂綿を敷いて作った苗床に入れて

ほったらかしにしておいたら、

それが続々と双葉を地表に姿現した

いまもまだ発芽中です。

捨てるわけにもいかず近所の100円ショップで

小さな植木鉢と用土を買ってきて植え替えた

いまやこういう状態である。

これに水やりするのがいまの日課で

生活の楽しみの一つになった

果樹の結実は桃栗三年柿八年という

柑橘類は花が咲くまで何年かかるのだろう

花が咲いて実がなってやっと苗木の正体がわかる

私はもうじきに77歳になるのだが、

育てている苗木は実がならないと

きんかんなのか柚子なのかレモンなのか

それとも他のみかんなのか、何モノかわからない。

双葉の形を見ても、はっきりと

これとあれとは違う種類だなと思うのだが、

そういうことに知識がなく同定ができない。

これらの苗木が実を結ぶのは、

おそらく私が80歳を超えて

いく年かしてからだろう

それまで生きていられるように、

養生し、健康に気をつけて仕事していようと

可愛い双葉を見ながら 穏やかな気持ちで

そんなことを思う、休みの日の朝である

 

この話 ここまで。