とうとうアメーバのアクセスが1日、100を切る日があるようになった。

 ブログを始めたのは2017年、今から七年前のことなのだが、

 こういうふうに1日、アクセスが100いかないのは7年プリのこと。

 自分が自分の思っていることをこの形で人に伝えることに飽きてしまった、

 ちょっと、そういう感じがある。

 文章を書くのが嫌になったわけではない。

 11月から書き始めた新しい本、チラシも作った。

本は432ページ、四百字原稿用紙で約900枚。 

いちおう、書き上げて、今編集作業の真っ最中。

 

 ラストの数行はこういうことを書いている。

 

木滑さんと淀川は美代子は年齢でいうと、十四歳違っている。もちろん、キナさんが師匠で淀川が弟子である。多分、木滑さんの最愛の編集者は誰かというと、途中でマガジンハウスに叛旗を翻した石川次郎や椎根和を措いて、最後までマガジンハウスのために戦った淀川美代子ではなかったかとわたしは思っている。木滑さんが奥さんを亡くしてひとり暮らしにもどり、淀川が死病に取り憑かれたあとの二人の会話を思うと切ない。木滑さんは彼女の死でいっそう「俺たちの時代は本当に終わった」という思いを深めたのではないか。木滑さんの「シオザワ、オレのことはもう放っておいてくれ」といった最後の言葉がわたしの耳を離れない。

 

 ブログを書いている段階ではない、という事情もある。

 本は4月の中旬に校了にして、5月の16日に書店に届く。

 自分の中の色々な思いを書き綴った。

 何を書いても自分について書いているような気がする。

 河出書房の担当編集者から、こう言われた。

「シオザワさんは何を書いても私小説になっちゃいますね」

結局、わたしは自分にまつわることしか書けない、

そういう作家なのかもしれない。

 

Fin.